前回は、親御さんとLINEで「友だちになる」ところをお話ししました。
▶ 親にLINEを教える(2)友だちになる ― QRコードと招待、つまずくのはここ
友だちになれたら、いよいよメッセージです。
親が気軽にLINEを送れない、本当の理由
親御さん世代にとって、文字で送る連絡といえば、今までは手紙です。
手紙には作法があります。頭語があって、時候の挨拶があって、本文があって、結語がある。
その感じのまま、LINEを使ってしまうと、ちょっと堅苦しいLINEになってしまいます。
そして長い。長い文章になります。
「拝啓」と打つべきか。「いつもお世話になっております」から始めるべきか。
久しぶりのお相手だから、やっぱり最初の挨拶は必要か。
娘は簡単に送ればいい、というけれど、そういわれても・・・。
だから、最初に伝えるべきはこの一言です。
LINEは、手紙というよりは、気軽な会話だよ。
「拝啓」も「いつもお世話になっております」も要りません。目の前でしゃべるのと同じでいいのです。頂き物をしたら「とってもおいしかったです、ありがとう」。それだけ。それで完成です。
この「短くていい」が腹に落ちるまで、少し時間がかかるかもしれません。
でもこの感覚に慣れてしまえば、LINEがきっとずっと身近なものになることでしょう。
メッセージの送り方は、第1回でお話しした「Keepメモ」での練習と、まったく同じです。トーク画面を開いて、下の入力欄をタップして、文字を打って、送信マークを押す。送る相手が、自分専用の部屋から、娘や息子に変わるだけです。
▶ 親にLINEを教える(1)LINEを入れる ― 友だちがいなくても練習できます
もし親御さんが「間違えて送ったらどうしよう」と不安がるようなら、本番の前にもう一度Keepメモで文面を確かめてから送る、という使い方もできます。誰にも届かない部屋なので、下書き代わりです。
LINEの既読とは ― 重たく考えないで
送ったメッセージに「既読」がつけば、相手が目にしたことがわかります。LINEの特徴のひとつです。

この「既読」を、結構重く考えてしまう人がいます。
「既読」は、読んだ証拠。それなのにすぐメッセージが送れないと、「読んだのに返事してない、と思われないか」「すぐ返さないと失礼じゃないか」。
そう思って、慌ててしまう方がいます。
でもそんなに重たく考えないで。こう言ってあげてください。
「既読は、読んだよってだけの印。すぐ返事しなきゃと思わなくてもいいんだよ」
既読は、離れて暮らす家族にとって、本来とてもありがたい機能です。返事がなくても、読んだことだけはわかる。それは「元気にしている」とほぼ同じ意味です。返事を待つ道具ではなく、安心する道具として使ってください。
そして、お互いに「既読になってるのに、何で返事が来ないんだ!」とイラつかないこと(笑)。慣れてくるとありがちです。
LINEの送信取消のやり方 ― 1時間以内なら間に合う!
これは、先に教えてあげてください。取り消す方法があると知ると、人は前に進めます。
送る相手を間違えた。誤字を見つけた。そういうとき、送信後1時間以内であれば取り消せます。知っていれば間に合う!
(1)取り消したいものを長めに押します。
(2)【送信取消】をタップします。

ただし、「メッセージの送信を取り消しました」という文字は残ります。内容は消えますが、取り消したこと自体は相手にわかります。
気になる時は「送るところを間違えました。すみません」など、メッセージを入れておくとよいでしょう。
ここでの言葉です。
×「絶対送るところ間違えないでよ」
○「間違えても1時間以内なら消せるから、大丈夫。これ覚えておくと便利だよ。」
こわごわ触っている人は、覚えられません。
何かあっても取り消す方法があるんだ、と知っていれば安心できます。
LINEのスタンプの送り方 ― おまけではありません
文字の代わりに気持ちを伝えられる「スタンプ」。
女性は楽しんで使ってくれますが、男性はスタンプに抵抗のある方も意外といらっしゃいます。
親御さんにとって、スタンプは返事のハードルを一気に下げてくれる道具です。
文章を考えるのは大変です。でも「ありがとう」のスタンプを1つ押すだけなら、5秒で終わります。
「スタンプだって立派な返事なんだ」と思ってください。
LINEは会話のようなもの、と説明しましたが、会話と同じように短く返事ができるのが、この「スタンプ」なのです。
(1)メッセージ欄のスマイルマークをタップすると、スタンプの一覧が表示されます。
(2)スタンプ部分を左右・上下に動かして、好みのものを選びます。
(3)選ぶと大きく表示されます。
(4)スタンプが決まったら送信マークをタップします。

最初から入っている無料のスタンプで十分です。「ありがとう」「OK」などの文字が入ったものや、キャラクターがお辞儀をしているものなど、いろいろあります。
返事が「あっさり」していても
親御さん世代からよく聞くのが「子供からのLINEが、本当にそっけない」というもの。
こちらは長々と書いて送ったのに、返事はスタンプ1つで、本当にちゃんと読んでくれてるのかしら・・というお声も聞きます。
親御さん世代は、文字を打つのに時間もかかったりします。変換に手間取ったり、長く打っているうちに、言いたいことが移り変わっていったり。
そうやって一生懸命、時間をかけて書いたのに、子供からは「了解」の2文字だけ。
スタンプ1つだけ。
そういう時の、お子様世代からのLINEは、もうちょっと文章で返してあげてもいいのかな、と思いますが、そうはいっても現役世代は何かと忙しかったりします。
「ちゃんと読んでるよ。返事なかなか返せなくてごめんね!」
と一言、伝えてあげるとよいでしょう。
今回のまとめ
- 親が送れないのは操作のせいではなく、何を書けばいいかわからないから
- LINEは手紙ではなく会話。「拝啓」も「お世話になっております」も要らない
- 怖い方はKeepメモで練習。誰にも届かない自分専用の部屋
- 既読は責める道具ではない。催促しない
- 1時間以内なら取り消せる。逃げ道を先に教える
- スタンプはおまけではなく、返事のハードルを下げる道具
メッセージが送れるようになったら、次は声です。次回は、電話代を気にせず長電話できる「無料通話」と、顔を見ながら話せる「ビデオ通話」の話をします。
▶ 次の記事:親にLINEを教える(4)無料通話とビデオ通話 ― 難しいのは「かけ方」より「出方」
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- 親にLINEを教える(2)友だちになる ― QRコードと招待、つまずくのはここ
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