前回は、メッセージの送り方をお話ししました。
▶ 親にLINEを教える(3)メッセージを送る ― 「拝啓」は必要なし
今回は、声です。電話です。
生徒さんもそうですが、LINEを使い始めて、すごくいいと皆さんがおっしゃるのは「LINE電話は無料だから」ということ。
LINEの無料通話は通話料がかからない
LINEの通話は、電話回線ではなくインターネットを使って音声をやり取りします。「インターネット電話」と呼ばれる種類の通話です。
そのため、どれだけ長電話をしても、通話料は一切かかりません。国内でも、海外にいる家族とでも同じです。Wi-Fiにつないでいれば、通信量も気にせず楽しめます。ご自宅にWi-Fiがあるなら、そこもあわせて確認してあげてください。
LINEを使う前の親御さん世代のコミュニケーションとしては電話が最も一般的かもしれません。
何かあればすぐ電話。友だちに電話、親戚に電話。そしてついつい長電話になってしまう。
声でコミュニケーションできるって相手の反応もすぐ分かるから。それはそれですごくいいと思います。お金がかからないなら、なおさらいいですよね。
LINEの場合、「電話」とは呼ばず、正式には「通話」といいます。でも皆さん「LINE電話」とおっしゃってますけどね。
かけ方は、受話器のマークを探すだけ。手順はとても簡単です。
(1)LINEを開いて、画面下の【トーク】をタップし、通話したい相手を選びます。
(2)トーク画面が開いたら、画面右上の「受話器マーク」をタップします。
(3)「音声通話」と「ビデオ通話」が出てくるので、声だけで話したいときは【音声通話】をタップします。
(4)相手が応答すれば、すぐに通話が始まります。終わるときは、赤い【×】をタップします。

覚えるのは「受話器のマーク」ひとつだけです。トーク画面の右上にある。それだけ伝えれば十分です。
LINE電話の出方がわからない ― 難所はかけ方ではなく受け方
ここが今回、いちばんお伝えしたいところです。
かけるのは、自分のタイミングでできます。落ち着いて、ゆっくり探せます。でも受けるのは、いつも突然です。
しかも、やっかいなことに、着信の画面はそのときの状況によって見え方が変わります。LINEを見ているとき、ホーム画面のとき、画面が消えてロックされているとき。それぞれ表示のされ方が違うのです。
親御さんが「かかってきたけど、出られなかった」とおっしゃるのは、たいていこれです。操作を忘れたのではなく、見たことのない画面が出てきて、慌てているうちに切れたのです。
覚えていただくのは、これだけで十分です。
緑(青)のボタンを押す。
画面の見え方がどう変わっても、緑が「出る」で、赤が「切る」。信号と同じです。この覚え方だと、忘れません。

または横になぞる

そして、練習してください。これが大事です。
親子で一緒にいるうちに、目の前で1回かけてみる。
わざと画面を消した状態で、かかってきたところを体験してもらう。1回やっておくだけで、次に本当にかかってきたときの安心がまるで違います。
こんな風に言ってあげてくださいね。
×「電話出るぐらいできるでしょ。簡単でしょ」
○「今、私からかけてみるね。ちょっと出てみて」
LINEのビデオ通話のかけ方 ― いきなりかけない
顔を見ながら話せる「ビデオ通話」。遠くに住んでいてなかなか会えないお孫さんの成長を見たり、お互いの元気な顔を確認し合ったり。声だけでは伝わらない温かさがあります。
かけ方は、音声通話と同じです。受話器のマークをタップして、【ビデオ通話】を選ぶだけ。

スマホのカメラが起動して、相手が応答するとすぐに始まります。
相手が大きく、自分が小さく表示されます。
Androidの場合、画面を下に下げると上下2分割で画像が表示されます。
iPhoneの場合、画面の右上にある小さなマークをタップすると、上下2分割に切り替えられます。
小さなマークが表示されない時は、画面を軽くタップしてください。
2分割されているとお互いの顔がよく見えていいですね。

ただし、ビデオ通話では気をつけた方がいいことが一つあります。それはいきなりかけないこと。
ビデオ通話は、応答するといきなり顔が映ります。
相手が慣れていなくて、応答したはいいものの、お化粧をしていない。パジャマのまま。部屋が散らかっている・・・なんていうとき、相手を困らせることになりかねません。
一度それで嫌な思いをすると、「ビデオ通話ってちょっと・・・」と思われてしまうかもしれません。
そんな時は、あらかじめ「○時ごろ、ビデオ通話するね」と伝えておくとよいでしょう。LINEのメッセージで先に一言送る。これでお互いに、ビデオ通話への準備ができます。
×「なんで出ないの?」
○「今から15分後ぐらいにビデオ通話していい?」
もちろんビデオ通話中に、ビデオやマイクをオフにする方法もあります。
ビデオマークをタップすると斜線が入ります。マイクも同様です。
小さなマークが表示されない時は、画面を軽くタップしてください。

ビデオやマイクに斜線がついている時は、映像も映りません。声も聞こえません。
でもせっかくビデオ通話にしたのに、お互いがビデオオフにしていては、ビデオ通話の意味がありませんね。
せっかくだから顔を見ながら話したいもの。そのためにビデオ通話があるわけですから、後でビデオ通話するね、という一言でお互いがその準備ができるのではないでしょうか。
ビデオ通話でカメラを切り替える ― 手元や景色を見せられる
ビデオ通話中に、画面の右上にあるカメラのマークをタップすると、スマホの外側のカメラに切り替わります。自分が見ている景色を、そのまま相手に見せられます。

これが、思っている以上に使えます。
「この書類、どこに書けばいいの」と手元を映す。
「ここが痛いのよ」と見せる。
「今お父さんと、こんな場所に来ているのよ」と景色を映す。
「これとこれ、どっちがいい? 今度持って行くよ」
言葉で説明するのが難しいことが、一瞬で伝わります。
ビデオ通話は離れて暮らす親御さんの様子を知るのにも役立ちます。顔だけでなく、部屋の様子や冷蔵庫の中まで、さりげなく見えます。
ビデオ通話を終えるときも【×】です。マークが見当たらないときは、画面を軽くタップすると出てきます。
(関連:LINE通話中に写真が届いたら、いったん切っていませんか?切らずにトークもホーム画面も見られます)
今回のまとめ
- 何時間しゃべってもタダ。これがいちばん効く一言
- 覚えるのは「受話器のマーク」ひとつだけ
- 難所はかけ方ではなく受け方。着信画面は状況で変わる
- 緑が出る、赤が切る。信号と同じ、で覚えてもらう
- 説明ではなく、その場で1回かけて練習する
- ビデオ通話はいきなりかけない。先にメッセージで一言
- カメラを切り替えれば、景色や手元を見せられる
声が届くようになったら、次は「みんな」です。次回は、趣味のサークルや家族で使う「グループ」の話をします。文字を打たずに返事ができる「リアクション」という、親御さんにやさしい機能も紹介します。
▶ 次の記事:親にLINEを教える(5)グループ ― 入力なしでも返事ができます
この連載の記事一覧
- 高齢の親にLINEを教える前に ― 質問してくれる今が、いちばんのチャンスです
- 親にLINEを教える(1)LINEを入れる ― 友だちがいなくても練習できます
- 親にLINEを教える(2)友だちになる ― QRコードと招待、つまずくのはここ
- 親にLINEを教える(3)メッセージを送る ― 「拝啓」は必要なし
- 親にLINEを教える(4)無料通話とビデオ通話 ― 難しいのは「かけ方」より「出方」(この記事)
- 親にLINEを教える(5)グループ ― 入力なしでも返事ができます
- 親にLINEを教える(6)写真 ― 送り方と保存
- 親にLINEを教える(7)見やすくする ― 通知・ピン留め
📖 『世界一簡単! 70歳からのLINEの使いこなし術』のご紹介
🎁ご購入の方への特典「親にLINEを教えるとき、言ってはいけない言葉と言い換え集」



