Jアラートとは「警報」ではなくて「システム」のこと

 

2017年8月29日、朝から物騒なニュースでしたが、「Jアラート」という言葉をニュースで聞かれた方も多いと思います。

「Jアラート鳴った?」などの会話が教室でもされていました。

ちなみに、Jアラートとは「警報」のことではなくて、つまり「鳴るもの」ではなくて、「全国瞬時警報システム」というシステムのことです。

下記は「内閣官房 国民保護ポータルサイト」より

全国瞬時警報システム(Jアラート)は、弾道ミサイルが 日本の領土・領海に落下する可能性又は領土・領海を通過する可能性がある場合に使用します。
逆に、日本の領土・領海に落下する可能性又は領土・領海を通過する可能性がないと判断した場合は、Jアラートは使用しません。
なお、日本の排他的経済水域(EEZ)内にミサイルが落下する可能性がある場合は、Jアラートは使用しませんが、 船舶、航空機に対して迅速に警報を発します。

 

私の住む千葉県浦安市では、Jアラートから発せられた音を聞くことはありませんでした。聞きたいわけじゃありませんが・・・

これは対象地域外だったからですね。

この「Jアラート」、ミサイル発射を知らせる専用の警報システムではありません。2007年から始まったこの仕組み、弾道ミサイル情報をはじめ、津波情報、緊急地震速報など、内閣官房と気象庁がいち早く国民に知らせたい情報の伝達に利用されるものです。

▼消防庁より

スマートフォンから警告音が鳴ったり、エリアメールが配信されるだけでなく、防災無線などを使って屋外スピーカーからも情報が配信されます。

国が住民などに瞬時に緊急情報を伝達するためのシステムで、2007年から運用されています。

 

次の24種類の情報を伝えるために、Jアラートのシステムが使われます。(資料は総務省 消防庁Webより)

 

 

 

Jアラートは、サイレンやチャイムを使って情報を知らせてくれます。

「緊急地震速報の音」って、聞かれたことはあるでしょうか。嫌な気分になる音ですね。あまり聞きたくもない音です。

では「国民保護サイレン」の音って聞かれたことあるでしょうか?

Jアラートの中には、「国民保護サイレン」と呼ばれるものがあります。

 

下記は「内閣官房 国民保護ポータルサイト」より

警報が市町村から住民に伝達される際には、武力攻撃が迫り、又は現に武力攻撃が発生したと認められる地域に当該市町村が含まれる場合には、原則としてサイレンを使用して注意喚起が図られることとなっています。政府は、平成17年7月、国民保護に係る警報のサイレン音を決定しました。

私も今まで、一度も聞いたことはありませんでしたが、「内閣官房 国民保護ポータルサイト」の中で公開されています。

 

予習のために聞いておきたいという方。下の絵を押すと、「内閣官房 国民保護ポータルサイト」のページが開きます。

【サイレン音の再生】というところを押すと、聞くことができます。

 

授業でみなさんで確認してみました。

【動画の再生時、サイレンの音が鳴ります。ご注意ください。】

 

音を再生する時は、周りの人がビックリしないように音を小さくしてから聞くとよいでしょう。

誤解されないように気を付けてくださいね。

またスマートフォンで聞く場合には、イヤフォンなどを使って聞くとよいでしょう。

 

 

授業で生徒さんがおっしゃってました。

「小さいころに聞いた空襲警報に似ているわね。」

「わかっているけれど、嫌な音ね。」

「戦争は絶対にダメよ。」

 

実体験のある方の言葉です。

重みがあります。

私たちは体験していない。

戦争は、映像などでしか知らない。

 

こんなサイレン音を聞く機会がないことを祈ります。

 

 

 

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 この記事を書いた人:増田由紀 

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2000年に千葉県浦安市でミセス・シニア・初心者のためのパソコン教室をオープン。 スマホは生活に役立つ道具、道具は使いこなしてこそ。電話とLINEだけじゃもったいない!とスマホの活用法を広くご紹介しています。
入門書の執筆、記事監修、講座企画、デジタルやSNSが苦手な人のためのビジネス活用コンサルもしています。
スマホ関連の連載や記事監修、取材歴はこちら→(ハルメク、クロワッサン、通販生活、ゆうゆう、家の光、FPジャーナル、介護セブン、素敵なあの人、七緒、女性自身、朝日新聞、家庭画報、日経ITPro、日経新聞、日経トレンディ、NHK、NHKラジオ、日本テレビ、フジテレビ、TBS、テレビ朝日、東京MXテレビ等)。
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