日経BOOKプラスで連載中の、コラムニスト・ジェーン・スーさんとの対談。
その第2回「親を一度「他人化」する 介護のちょうどいい距離」が、2026年9月4日(金)に公開されました。
第1回を読んでいない方はこちらから
連載名は「ジェーン・スー×増田由紀 「介護未満」の親とどう向き合うか」。
まだ介護が必要というほどではない。けれど、親のちょっとした衰えが目につくようになった。そんな時期を「介護未満」と呼んで、離れて暮らす親との向き合い方を話しています。
第1回のテーマは「介護未満の親の定点観測 見守りと介入の境界線」でした。
第1回のときのブログ記事はこちらです。
日経BOOKプラスで、ジェーン・スーさんとの対談連載が始まりました(2026年8月28日)
第2回のテーマは、親との「ちょうどいい距離」
親子だからこそ、難しい。
心配だから、つい手を出しすぎる。かと思えば、言い合いになって突き放してしまう。
第2回は、その「ちょうどいい距離」をどう保つか、というお話です。
スーさんは、5年以上続けているお父さまの遠隔ケアを「終わらないフジロックフェスティバル」にたとえていました。
お父さまを一流アーティスト、自分はその世話をするイベンター、と役を決める。
そうすると、つい口から出る「ちゃんと食べてるの?」が、「それはおつらいですね」に変わるのだそうです。
そして出てきたのが、「親を一度、他人化する」という言葉。
親だと思うから腹が立つ。親だと思うから、頼りにならなくなったことが不安になる。
いったん他人として見てみると、不思議と関係がやわらぐ。スーさんは冷たくしたつもりが、お父さまから「優しい娘だ」と言われることが増えたそうです。
私の場合は「お客様だと思う」
教室では、「親にイラつかずに教えるには、どうしたらいいですか」という相談をよくいただきます。
私の答えはひとつ。
あまり、親だと思わないこと。
私自身、母にスマホを教えるときは「お客様」だと思うようにしています。
生徒さんには決して言わないきつい言葉が、母が相手だとつい出てしまう。それに気づいてから、この距離の取り方にしました。
スーさんの「他人化」ほど思い切ってはいませんが、一定の距離を保って、ぶつからないようにする。これが私なりのちょうどいい距離です。
「よかれ」と思って、やってあげすぎない
対談の中で、もうひとつ大事にお伝えしたことがあります。
親にスマホを教えるとき、答えを先回りして教えてしまうと、その場ではできても、ひとりになったときに分からなくなります。
だから私は、「画面をよく見て。何て書いてある?」と、本人に見てもらうようにしています。
時間はかかります。でも、そうやって覚えたことは、ちゃんと残ります。
スマホが使いこなせないからといって、子ども扱いするのは違う。
親がひとりでできることが増えれば、親の毎日の楽しみが増える。そして、それは巡り巡って、未来の自分たちの負担を減らすことにもなります。
80代後半の親は、カタカナの言葉がなかなか出てきません。「あの、四角いやつ」「なんとかっていうの」。
そこを想像力を働かせて、じっと聞く。
数年先には、もっと難しくなっているかもしれない。だから、今がチャンスだと思っています。
連載は第3回に続きます
ジェーン・スーさんとの対談は、第3回に続きます。
親御さんとの距離感に迷っていらっしゃる方、「教えると、なぜかケンカになる」という方に、読んでいただけたらうれしいです。
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