孫が探すスマホ教室 プロに習うということ

こんにちは。人生しくなる、大人のためのスマホ&パソコン教室
オーナー兼スマホ活用アドバイザーの増田由紀です。

私の耳には爽やかな風が吹き抜けました

先日、とてもうれしい問い合わせがありました。

「すいません、高齢者向けのスマホ教室を探しているんですが、そちらではやってますか」
お若い声です。
男性。

ゆき
ゆき

はい、シニア世代の生徒さんが多くいらっしゃいますよ。

「祖父にスマホを教えてくれるところを探してるんですが、僕がそばに住んでいないので、教えられなくて」

なんとなんと。お孫さんからのお問い合わせ。
おじいちゃんがスマホを習えるところを探して、いろいろなところに電話をかけているんだとか。

どんなコースがあるのかとか、どんな形態なのかとかお話ししました。
ホームページを見てくださっているので、お話も早かった。

ゆき
ゆき

うちには60代、70代、80代、90代の方もいらっしゃいますから大丈夫ですよ。

と、教室のご説明をさせていただきました。
またそれとともに

ゆき
ゆき

お孫さん世代からこうしてお問い合わせいただくなんて、すごくありがたいです。
おじいさまがスマホを楽しく使っていただけるお手伝いができると思います。
お役に立てればすごくうれしいです。
ぜひお待ちしています。

とお伝えして電話を切りました。

教室には通える範囲に住んでおられるそのおじい様。
教室に来ていただけるかどうかはわかりませんが、私にはその電話口の声から、そのお孫さんの優しそうな爽やかな笑顔までがイメージできました。

家族は教えるプロじゃない

ご家族に習うのもとてもいいと思うのです。
でもご家族だって、お忙しい。
また家族観だからこそ、いらっとすることもある。
近すぎるゆえですね。
聞き方が悪い!
教え方が悪い!
そんなことは知らなくていい。
これは触るな、あれはやるな。。。
などなど。

教える方も限られた時間で、どうしてもその場その場の対応になってしまいます。
それに手っ取り早く終わらせたい。
だから自分でやった方が早い、貸して! となるのもわかります。
別に相手ができるようになることを手伝う、というわけでなく、「その問題」を解消できればいいわけです。
教える方もプロじゃないわけですからね。

教わる方も「これやって」と丸投げ。
自分で覚えようという気がない(と、相手には見えてしまう)。
でも何やってくれたかわからないから、聞けない。
次に会うのはまた先だし。
ちょっと聞けばすぐ怒られるし。
聞きたくないし。

家族の場合、相手が一人でできるようになるよう指導する、という考えで教える人は少ないように思います。
多分そんな時間ないんだと思うのです。
皆さんお忙しい。
質問する側も、「そんな言い方士なくても」と、相手の態度の方が気になっちゃう。

中には、本当に上手に教えられるお嬢さん、息子さん、お孫さんなどもいらっしゃると思います。根気強い。
でもどうしても、ケンカになっちゃうとか、イラっとしちゃうとか、そうなっちゃうことの方が多いようです。

ケンカするほど近い存在だから

私も、今帰ろうかなと思っているところ、母親に質問されて長時間拘束(笑)されることもあります。
私は自分の性格上、怒ったりイラっとした理することはないけれど、やり取りの最中で「ああ、こういう時にイラっとするんだろうな」って思うことはあります。
それであの生徒さん、怒られちゃったんだなあ、とか。
それであの生徒さん、ケンカしちゃったんだなあ、とか。

日頃生徒さんとお付き合いさせていただいてますから、シニア世代の方の特徴などはわかります。
そして子供世代でもあるので、お嬢さん、息子さんの気持ちがわかることもあるます。
別にみんなケンカしようと思っているわけじゃないんですよね。
ただ近すぎるの。
それが家族というものです。

プロに習うということ

だから他人に習った方が円満に行くんだと思います。
他人という距離感だから、お互いを尊重するというか、相手に配慮するというベースにある。
摩擦を生じさせないようにする大人の配慮が働きます。
そしてただの他人ではなく、プロに習うということ。
プロは、効率の良い、そして記憶に残る教え方をします。
あれこれ試してますから。
そしてその方に一番いいと思う方法を毎回探ってますから。

家族はね、それはそれでいいんです。
ケンカしたって何したって、やっぱり家族ですしね。
でも私たち、お客さまとケンカしたら終わりでしょ(笑)。
それにケンカする対象じゃないですもの。

私たち、どうやったらこの方にご理解いただけるかな。
どうやったら覚えていただけるかな。
どうやったら伝わるかな。
そんなことを考えているのです。
そればっかり考えているから、ケンカしたりイラっとしたりする隙間はないのです。

おじいちゃんのための教室探し。
もしそのお役に立てたら本当に嬉しいな。
そんな孫に育てたご両親も素敵だな。
私の耳には、さわやかな風が吹きました。
とてもハッピーな気持ちになった電話でした。

 

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 この記事を書いた人:増田由紀 

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2000年に千葉県浦安市でミセス・シニア・初心者のためのパソコン教室をオープン。 スマホは生活に役立つ道具、道具は使いこなしてこそ。電話とLINEだけじゃもったいない!とスマホの活用法を広くご紹介しています。
入門書の執筆、記事監修、講座企画、デジタルやSNSが苦手な人のためのビジネス活用コンサルもしています。
スマホ関連の連載や記事監修、取材歴はこちら→(ハルメク、クロワッサン、通販生活、ゆうゆう、家の光、FPジャーナル、介護セブン、素敵なあの人、七緒、女性自身、朝日新聞、家庭画報、日経ITPro、日経新聞、日経トレンディ、NHK、NHKラジオ、日本テレビ、フジテレビ、TBS、テレビ朝日、東京MXテレビ等)。
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