誤解のないように伝えるというコト

寒空に輝く月がとてもきれいで、iPhoneを2つ手に持ちながら写真を撮っていると、何か珍しいものでも撮れるのか?とそばを通った人に見られているみたいで・・・そーっとiPhoneをカバンにしまった夜でした。

こんにちは。人生しくなる、大人のためのスマホ&パソコン教室
オーナー兼スマホ活用アドバイザーの増田由紀です。

新しいiPhoneの音が小さい

新しいiPhoneにしたばかりの生徒さん。
「音がすごく小さいんです」
「先生の声も隣の部屋から聞こえてくるみたいです」
とヘルプの電話がありました。

どうして音が小さいんだろう?
音量のことなら、「通話中」にiPhoneの左にある音量上げる、下げるのボタンを押せば変更できます。
それをお伝えしてみたところ、音量は最大ぐらいになっていると。

★通話中の音量変更
→試したけどだめだった

じゃあ、設定かなあ。音量のボタンが効いてないのかなあ。
そこで、【設定】の中の【サウンドと触覚】を見てもらいました。
それから、コントロールセンターから音量の変更をすることも試してもらいました。

でもやっぱり通話の声が異常に小さいらしい。

私「聞こえますか?」
生徒さん「先生の声が、隣の部屋からかすかに聞こえてくるっていう感じです~」
おかしいなあ。。。

もしかして保護フィルムとか保護ガラスを、上下逆に貼ってしまっていないかも伺いました。
まれに、自分で貼って向きを間違えて、穴をふさいでしまう方がいるのです。
でも、保護ガラスを買うのは別の日だとおっしゃっていたので、これも違う。

耳を当てる場所がいけないのかしら。
そう思って、iPhoneをずらしながらの通話も試してみました。
でもどうやっても、音が遠くからしか聞こえないとのこと。

こういう時は再起動かな。それで解決できることも多いし。
で、再起動してもらってもダメ。

原因を切り分ける

音が小さい。
買ったばかりだから、スピーカーに何かつまっているわけでもないし。
音・・音がそもそも出ていないのか?
こういう時は原因を切り分けることが必要です。
機械的なエラーなら、Appleに持って行くしかないわけですし。

そこで、YouTubeでもニュース動画でもなんでもいいから、音の出るものをiPhoneで見てもらって、音が出ているのか確認してもらいました。
音は出るのか? 出ないのか? 出ないなら「音」全体が小さいということになるし。
結果、ニュース動画やYouTubeの音は聞こえる。
ということは、通話中の音だけか。。。

メニューも見てみた。
再起動もしてみた。
ほかの音は出ることが分かった。
あとなんだろう?
もう一度、1つ1つを確認していきます。

念のためこれも聞いておこう。
私「保護フィルムやガラスはまだ貼っていないんですよね」
Sさん「はい、まだ最初のフィルムのままです」



そ・れ・だっ!!!


私「そのフィルム、はがしてしまいましょうか」
Sさん「はい、ちょっと待っててくださいね。」

Sさん「わ~!!! すごい。先生の声が耳のすぐそばで聞こえます~大きいくらい」
ええ、そうでしょうとも。。。
私「よかったです、故障じゃなくて」
Sさん「こんなフィルム1枚で・・・びっくりですね。」

二人で大笑いして電話を切りました。
↓ こんなイメージです。買ったばかりで貼られたままだったんですね。


人に伝える時に気を付けること

人にものを伝える仕事の場合、なるべく迷わない言葉遣いを気を付ける必要があります。


「その」「この」「それ」って何を意味するのか?
くどいようでも具体的な言葉に置き換える。とか。
「先ほどの」って、「さっきの」作業なのか「今やった」作業なのか。

前提条件をそろえるというのも同じです。
「お気に入りにページを追加したいんです」という質問を受けたとします。
iPhoneをお使いだからSafariだな、と思って「お気に入りに追加」の方法をご紹介したら、どうしてもメニューが見つけられない。
よくよくうかがってみると、Yahooアプリを使っておられる。
Safariはあまり使わない・・・とか。

前提条件が違うと、見当違いのことをお伝えしてしまうこともあります。

今回私は、保護フィルムは「まだ」貼っていらっしゃいませんよね? 
とお伺いしました。
生徒さんは「まだ」貼ってません。とお答えになりました。

その場合、保護フィルムは
1)まったく貼っていない のか
2)(買ったものは)貼っていないけど、(最初からのものは)貼ってある のか

これは目の前で見ていたらすぐわかることだけど、電話だとわからなかった。
すぐに結びつかなかったわけです。

ネット上は「文字」だけの情報だから

これって、きっとネット上も同じだろうなと思いました。
そういうつもりで書いたわけじゃないのに、文字だけだときつく感じたり。
そんなこと思ってないのに、逆に受け取られたり。
直接お話ししていれば、表情や身振り手振り、声の感じ、口調などで伝わるものが、文字になると「文字」という情報でしか伝えられない。

普段あの人ならこんなこと言わないでしょう。
いつも付き合いがあったり、その人の投稿をよく見ている人なら感じることがあっても、初めてそれを見た人には直球で伝わってしまう。

そうか、言葉遣いって難しいな、って思いながら、ますますそういうセンスを磨いていかないとなあ~と思いました。

 

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 この記事を書いた人:増田由紀 

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2000年に千葉県浦安市でミセス・シニア・初心者のためのパソコン教室をオープン。 スマホは生活に役立つ道具、道具は使いこなしてこそ。電話とLINEだけじゃもったいない!とスマホの活用法を広くご紹介しています。
入門書の執筆、記事監修、講座企画、デジタルやSNSが苦手な人のためのビジネス活用コンサルもしています。
スマホ関連の連載や記事監修、取材歴はこちら→(ハルメク、クロワッサン、通販生活、ゆうゆう、家の光、FPジャーナル、介護セブン、素敵なあの人、七緒、女性自身、朝日新聞、家庭画報、日経ITPro、日経新聞、日経トレンディ、NHK、NHKラジオ、日本テレビ、フジテレビ、TBS、テレビ朝日、東京MXテレビ等)。
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