【体験レポ】ついに我が家に宇宙からネットが届いた!スターリンクを試してみた

こんにちは。オンラインで学べる大人のためのスマホ&パソコン教室
www.pasocom.net)代表で、スマホ活用アドバイザーの増田由紀(@yukinojo7)です。
和風なものと嵐が大好きです。シニア世代の方向けのスマホ講座をしたり、スマートフォンやLINEの入門書を書いたり(Amazon著者ページはこちら)、セミナーをやったり、ビジネス活用講座をやったりしています。今までのスマホ関連の連載や記事監修、取材歴はこちら→(ハルメク、クロワッサン、通販生活、ゆうゆう、家の光、FPジャーナル、介護セブン、素敵なあの人、わたし時間、七緒、女性自身、朝日新聞、家庭画報、日経ITPro、日経新聞、日経トレンディ、NHK、NHKラジオ、日本テレビ、フジテレビ、TBS、テレビ朝日、東京MXテレビなど)。
お仕事のご依頼はこちらからお願いします→仕事に関するお問い合わせ

このブログでは、日々感じるスマホの活用法や私なりの工夫、IT技術の話などをなるべくわかりやすくお伝えしようと思っています。

 

インターネットが「空から」届く時代が、本当にやってきました。

教室情報誌「なでしこ」でもご紹介して、私もずっと気になっていた「Starlink(スターリンク)」。衛星と直接通信してネットができるというアンテナです。

Starlink🛰 の本体価格は34,800円。気になる通信料金ですが、使用したい月だけ通信料(月額6,500円)がかかる仕組みなので、必要なときにだけ使えるのも嬉しいポイントです。

自宅にネットはあるし、スマホの契約も何回線もあるわけですから、すでに契約は十分すぎるぐらいあります。これにさらにStarlinkの契約をして、それが年間契約だと「使う時と使わない時があるからなあ・・」と二の足を踏みますが、「使用したい月だけ払えばいい」というのも購入のポイントになりました。

Starlinkは「据え置き式」と「持ち運びできるタイプ」と2種類ありますが、私が選んだのは、持ち運び可能なタイプ。つまり、自宅でもキャンプでも、災害時でも、電波が届かない場所でも活躍してくれるというわけです。

箱を開けたところ、アンテナ(左側)と電源(右上)、支柱に止めるパーツ(右下)です。

 

組み立ても何もありません。付属のケーブルをアンテナ本体につなぎます。

 

電源アダプターにもケーブルをつなげばそれで終わり。

 

 

iPhoneと比較したときの大きさです。片手で持てるぐらいの軽さ、大きさです。

 

 


🔍 セットアップはシンプル。でも未来感がすごい

Starlinkの設定は思ったより簡単でした。

最初にStarlinkのアプリを入れます。

Starlink

Starlink
開発元:SpaceX
無料
posted withアプリーチ
 
 

そしてStarlinkの設置場所を探します。空が開けた北方向で障害物のない場所を見つけます。

アプリを開き、スマホを空に向けて空全体をスキャンする作業をします。光の粒がふわ~っと集まってきて、スキャンもなんだか近未来的な感じです。

アプリを入れて空をスキャンするだけなら、Starlinkを持っていなくてもできます。もし自宅で使おうという方は、適した設置場所があるかどうかを調べてからStarlinkを買ってもよいのです。

 

スキャンが終わると結果が表示されます。(この場所はちょっとよくなかったですね)

Screenshot

Screenshot

 

あとは白いアンテナを空が開けた北方向に向けると、自動的に空に浮かぶ衛星を探して通信を開始します。
たったそれだけで、ネットが開通するという、いたってシンプルな設定でした。

今回の実験では、

  • モバイルデータ通信(スマホの回線)をオフ
  • Wi-Fiもオフ

という完全オフライン状態から、スターリンクの通信だけでネット接続を試みました。

 


✅ やってみたこと

自宅ならコンセントにつなぎます。実験は外でやってみたので、外ではポータブル電源を使います。Ankerのポータブル電源とStarlinkを家から持ち出して、空の開けたところに来てみました。

 

Wi-Fiの設定を見てみると【STARLINK】というネットワーク名(SSID)が表示されています。

この名前は変更したりパスワードをかけたりもできます。

Screenshot

 

通信速度は「92Mbps」。これだけ出ていれば通常のインターネット閲覧は問題なくできます。

 

実際に次の内容を試してみました。スマホ3台、iPad1台をつないでいます。

  • ネットのニュースチェック(読み込みサクサク)
  • SNS(X)の閲覧・投稿(写真入り投稿も問題なし)
  • NHKニュース防災アプリでライブ映像の視聴(途切れることなく安定)

Screenshot

Screenshot

Screenshot

Screenshot

 

気になる速度も実用に十分耐えるものでした。

  • 外で計測:88Mbps
  • 家のベランダ:73Mbps

動画もSNSも問題なく楽しめるスピードです。ZoomやYouTubeの高画質視聴もできそうです。

 


🆘 災害時こそ「空からの通信」が頼りになる

思ったほど難しい設定はなくて、当たり前だけどちゃんと通信もできる。実際に使ってみて「確かに使えるな」と思いました。

災害時、地上の基地局がダメージを受けて、携帯通信会社(ドコモ、au、ソフトバンク、楽天など)の通信網が使えなくなったとします。

携帯通信会社の通信網が使えない場合

  • 地上で:「移動基地局車」というアンテナを積んだ車が来る
  • 海上で:「船上基地局」というアンテナを積んだ船が来る
  • 空で:ドローンを飛ばして通信ができるようにする

などの対策がありますが、Starlinkを使えばここに「宇宙から」という選択肢が増えます。

Screenshot

個人でも衛星との通信が可能なら、情報は得られる。家族ともつながれる。災害時、情報収集や安否確認は非常に重要です。そんな時、Starlinkは間違いなく強力な味方になってくれるでしょう。

もちろん外で使うにはポータブル電源も必要になります。実はポータブル電源ももう1つ買い増ししました。このレポートはまた後日(笑)。

災害時に出番がないことを祈りますが、レジャーで使ったら楽しそうですね。キャンプや車中泊など「ここは圏外」という場所でも、ポータブル電源さえあればネットが使えるというわけです。

 


🤯 最先端なのに、意外とコンパクト

カバンにも入るぐらいで片手に持てる軽さのアンテナが、空に浮かぶ衛星をキャッチしてネット通信を可能にする。

それが一個人でも利用できる。大げさな言い方をすれば我が家も宇宙と繋がれる。それがびっくりです。大きな装置も必要ないのです。見えないけれど空にある衛星の存在を思い浮かべ、こんなに簡単に「つながれる」ということにちょっとした感動を覚えます。ちょっと大げさだけど(笑)。

今回は「もしも」に備えてStarlinkを試してみました。1か月間は無料で試せて、もしも気に入らなかった場合は返金してもらえます。

ですがこのStarlinkは我が家にお迎えすることになりました。いざというときの備えとして、返品せず家で働いてもらいます(笑)。

  • 普段は使わなくても、「いざという時」にあると安心
  • 通信速度も十分で、ネット利用は快適
  • 災害時、レジャー時にぴったり
  • 思った以上にシンプルで未来的

「空からネットが届く」体験、これはまさに、新しい安心の形だと実感しました。

PAGE TOP
タイトルとURLをコピーしました