こんにちは。オンラインで学べる、大人のためのスマホ&パソコン教室
(www.pasocom.net)代表で、スマホ活用アドバイザーの増田由紀(@yukinojo7)です。
和風なものと嵐が大好きです。シニア世代の方向けのスマホ講座をしたり、スマートフォンやLINEの入門書を書いたり(Amazon著者ページはこちら)、セミナーをやったり、ビジネス活用講座をやったりしています。このブログでは、日々感じるスマホの活用法や私なりの工夫、IT技術の話などをなるべくわかりやすくお伝えしようと思っています。
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「最近よく見る“パスキー”って何ですか?」
ここ最近、インターネットのログイン画面などで「パスキー」という言葉を目にするようになった方も多いのではないでしょうか?
パスキーとは、これまで私たちが使ってきた「パスワード」に代わる、新しい本人確認の方法です。
これからきっと目にする機会が増えてくるキーワードだと思います。
一言で言うと、「パスワードを覚えなくていい、しかも安全性が高いログイン方法」となります。
え?あんなにパスワード管理をしっかりやって、って言ってたのに!?と思う方もいらっしゃるかもしれませんが(笑)。
それでも「パスキー」という言葉は覚えておいた方がよいキーワードです。
パスワードの弱点
「アカウントノート」にしっかりIDとパスワードを記録している方も、もしかすると…
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いくつかのサービスで同じパスワードを使い回している
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覚えやすさ重視で、ちょっと簡単すぎるパスワードを使っている
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パスワードを忘れてログインできず、再設定ばかりしている
こんな経験があるのではないでしょうか。
同じパスワードについては「自覚がありつつも…」ということだと思います。
また、しっかり管理できている方でも、その「IDとパスワード」の組み合わせを、他の誰かが正確に入力すれば、自分の代わりにログインできてしまう、という弱点があります。
(そのために、例えば圭太院電話番号に届く6桁を入力させたり、画面に表示される同じ数字を入れたり、という工夫もされてはいますが)
今後、パスキーが解決してくれること
パスキーの最大の特長は、私たちがパスワードを覚える必要がないこと。
「あなたしか開けられない」という仕組みがパスキーです。
そのために必要なのが「スマホ」です。スマホには「指紋認証」や「顔認証」といった、「あなたでないと認証しません」という仕組みが備わっていますね。
スマホを開くときに顔を見せたり、指紋を読み取らせたりすると、ホーム画面が見えるのは「あなたですね。だったら開けますよ」の証拠なわけです。
パスキーという仕組みでは、スマホそのものが“鍵”の役割をしてくれるのです。
イメージとしては
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あなたのスマホの中に「秘密の鍵」が安全に作られる
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サービスの側には「錠前」が用意される
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ログインのとき、指紋や顔認証で本人確認するだけで、スマホが自動的に「鍵を開けて」くれる
使っている私たちからすれば、指でタッチしたり顔を見せるだけでログインできるということになります。
覚えない、忘れない、盗まれない
パスキーを使うことで
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パスワードを忘れる心配がなくなる
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誰かにパスワードを盗まれる心配もなくなる
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指紋や顔でサッと本人確認できる
ということになります。自分にしかないもの=顔や指紋が役立つわけですね。これなら自分の体にすでに「ある」ものですし覚える必要はありません(笑)。これを鍵代わりにするのですから、簡単なのにとても安全といえるでしょう。
これからますます対応するサービスが増えていく予定なので、「パスワード管理が大変!」と感じている方こそ、ぜひ知っておいてほしい新しいキーワードです。
でも今はまだ…「IDとパスワードの把握」が大切です
「なーんだ、じゃあもうパスワードをしっかり管理しなくてもいいか!」
・・・とはいきません。今はまだ。
現時点ではすべてのサービスがパスキーに対応しているわけではないのです。
そのため、まだしばらくは、「IDとパスワードを正しく把握しておくこと」がとても重要です。
特に次のような場面では、パスキーだけでは対応できないこともあります。
(私自身も経験がありますが、「パスキー」だけですべてが解決できないシーンがありました。)
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古いサービスやアプリではパスキー非対応の場合が多い
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スマホやパソコンを買い替えたとき、再ログインが必要になることがある
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パスキーの設定そのものにIDやパスワードが求められるケースがある
将来的には多分、「パスワードってあったよね」という時代が来るかもしれませんが、今はまだ必要です。
ですから今はまだ「アカウントノート」にしっかり記録し、管理しておくことが必要です。アカウントノートをしっかり整備してくことは、必ず自分のためになります。
「パスキー」はまだ聞き慣れない言葉かもしれませんが、今後、スマホやパソコンを使う上での標準になっていくとは思います。
「パスキー」という言葉を見かけたら、「あ、これ知ってる!」と思っていただけたら嬉しいです。