先日、スマホを2台ならべて、AI同士におしゃべりをさせてみた話を書きました。
あのときは、話題を決めずに自然に任せてみたので、「コーヒーの一杯でスイッチが入る感じ」なんていう、ずいぶんのどかな会話になりました。
それはそれで面白かったのですが、「歴史上の人物になりきってもらったらどうなるんだろう・・・」というアイデアがわきました。
今年の大河ドラマは「豊臣兄弟」です。
秀吉が登場する以上、織田信長も、明智光秀も避けては通れません。
先日も、NotebookLMに入れた「歴代の信長」と「歴代の光秀」を演じた俳優さんを調べて楽しんでいたところでした。
信長と光秀は、切っても切れない縁です。
それなら、この二人をやってもらおう。
スマホを2台、信長と光秀にしました
AIには、文字を打つのではなく、こちらの声を聞いて、声で答えてくれるやり方があります。ライブチャットといったりします。
ChatGPTにもGeminiにも、そういうモードがあります。
人間も声で話しかけ、AIも声で答える、というモードです。
私が使っているClaudeにもあります。
電話で人と話すのと、ほとんど同じ感覚です。
今回は、右のスマホのChatGPTに織田信長を、左のスマホのGeminiに明智光秀をお願いしました。
最初は1台ずつに「あなたは今から織田信長としてふるまって」「あなたは今から明智光秀としてふるまって」とお願いしておきます。
あとは、2台(二人)を向かい合わせに置いて、会話のスタートだけ、私の方で誘導します。
そこから先は、二人が勝手にしゃべり続けます。
片方が話し終わると、それを聞いたもう片方が答える。私は横で見ているだけです。
なんか面白い(笑)
左が光秀、右が信長です。左の画面には、しゃべっている言葉が文字でも出ています。
光秀が、あの言葉のところでつまずきます
見ていて、思わず笑ってしまったところがあります。
光秀が、忠誠を誓う場面です。
はっ、この命、何度ー え、いや、何度ー いや、何度生まれ変わろうとも、我が忠義が揺らぐことは決してありませぬ!
裏切りなどー え、いや、裏切りなど、某の辞書にはございませぬ。
「裏切り」という言葉のところで、二度もつっかえるのです。
そのあとの場面でも、また同じでした。
某、命の尽きるその日まで、あなた様への忠義を貫き通し、決して裏切ることはー え、いや、裏切る
言いよどんでいるように見えて、演技でもしているのでしょうか、なんだかおかしくて笑ってしまいました。
もちろんAIは、本能寺の変のこと、信長と光秀の関係なども学習して情報として知っているでしょう。また声で答えるからこそ、多少の「感情」みたいなものも演じているのだと思います。
それがわざとらしくもあり、でもここで言いよどむ?という意外な驚きもあり、面白かったです。
そして話が進むと、光秀はとうとうこう言い出しました。
ハッ、この刃、上様への忠義を果たすための苦渋の決断にござりまする。
この乱世を終わらせるためなればこそ、我が主君に刃を向ける大罪を犯しても、某の心には一点の曇りもございませぬ!
会話の流れで、ちゃんと本能寺へと進んでいるみたいです。
最初の導入だけやって、私は何も指示していません。「こう言って」「こう話して」などの指示は何もしていないのです。
ただ、「信長」と「光秀」を演じてくれ、とだけ指示しました。
それだけで、二人の会話は続くのです。
歴史上の史実が情報として学習されているとはいえ、文章を考えてしゃべるAIはすごいと思いますし、いろいろな発展形が考えられるなぁ、と思いました。
信長のほうは、穏やかでスローで、時々ハーフでした
いっぽうの信長です。
こちらは、ずいぶん穏やかでした。
あの信長にしては、ゆっくり、静かにしゃべります。まあ、私が勝手にイメージしている「信長」とはちょっと感じが違う、ということなんですが。
しかも、ところどころ言葉の抑揚が日本語らしくないのです。外国で育った方が日本語を話しているような感じ。
穏やかでスローで、時々ハーフな信長でした(笑)。この辺りは改善の余地ありですね。
言葉づかいは立派なのに、抑揚がついてこない。
今の声の技術は、まだそのあたりがぎこちないのだと思います。
でも、そのぎこちなさも含めて、見ていて飽きませんでした。
今に、これが本物の役者さんのように聞こえることでしょう。
「前は、ちょっとハーフみたいだったな」と、懐かしく感じるのも時間の問題だと思います。
役をふるだけで、AIはこんなに変わります。
お好きな人物や、お好きな時代でも同じことができます。落語家さんでも、時代劇の登場人物でも構いません。
一人で2台もスマホを持っていない方の方が多いと思うので、自分とご家族のスマホで試してみるのもいいかもしれませんね。
こうして、「しゃべる」ようになったAI、きっと介護の現場で「話し相手」になってくれるんじゃないかな、と思います。きっとそういう日が来ることでしょう。
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