こんにちは。オンラインで学べる、大人のためのスマホ＆パソコン教室
（www.pasocom.net）代表で、スマホ活用アドバイザーの増田由紀（@yukinojo7）です。
和風なものと嵐が大好きです。シニア世代の方々のスマホレッスンをやったり、スマートフォンやLINEの入門書を書いたり、仕事で使いたいのにSNS活用が苦手な方のためのお手伝いをしたりしています。
このブログでは、日々感じるスマホの活用法や私なりの工夫、IT技術の話などをメインに、なるべくわかりやすくお伝えしようと思っています。
歌舞伎もZoomで
コロナのせいで、多くのエンターテイメントが中止に追い込まれています。
コンサート、ライブ、演劇、演奏会、スポーツ観戦
とにかく人が大勢集まるものに再開のめどが立っていない。
最低でも1メートル以内離れて、できれば2メートル間隔を開けて・・・
となりますと、座席が密になっている劇場、スタジアムなどに集まることができない。
楽しみにしていたあれやこれも、なくなっていきます。
そんな中「図夢歌舞伎」という言葉をネットで目にしました。
なんだろう？？
もしかして「図夢」ってZoom！？
そう、歌舞伎をZoomでやるらしい。
「幸四郎出演、図夢歌舞伎『忠臣蔵』生配信上演のお知らせ」って何だろう？
と思ったんですよ。生配信上映って何。
NHKでたまに、歌舞伎座からの中継という番組があります。
でも今、歌舞伎座では公演ができない。
それをZoomというテレビ会議システムを使って配信しようというわけなんですね。
舞台同様のリアルタイムでの芝居にこだわり、劇場体験では欠かせない臨場感ある芝居に加え、ビデオコミュニケーションツール“Zoom（ズーム）”を用いることで、別空間で演じる俳優や、事前収録の幸四郎自身とリアルタイムの幸四郎が画面上で共演するという、驚きの演出も盛り込み新たな世界を創出。さらには、リアルタイム配信の可能性を最大限に探り、チャット機能を活用した、劇場での歌舞伎公演とは異なる新たな一体感を目指します。
録画でもない、YouTubeのライブ配信でもない、Zoomでの配信。
ちょっと新しいなって思ったんです。
新しいものは見てみたいなって（笑）。
それで、チケットを買ってみました。4,700円也。
チケットを購入すると、下記のようなメールが届きます。
メールの中に試聴方法が描いてあります。
時間になったら記載のURLをクリックすると、スマートフォン、タブレット、パソコンなどで歌舞伎が見られるというわけです。
せっかくですから、スマートフォンの小さい画面ではなく、大きな画面で見たい。
それならテレビがあるじゃないか！
iPhoneを使っていますから、iPhoneに映るものは全部、Apple TVを使えばテレビに映すことができます。
せっかくですから大きい画面で歌舞伎鑑賞といきましょう。
時間になりましたが、まだ始まらない・・・・
「システム不具合のため開園が遅れております。」と書いてあります。
最初はこんなこともありますよね。
さあ、はじまりました。ここから先はお見せできませんが（笑）。
普段はアップされることのない三味線の人の顔がアップになり、ばちさばきの手元もばっちりと見えます。
また、人形浄瑠璃のような人形（口上人形）が出てきて、説明をしてくれます。なかなか面白いことを言っていました。
歌舞伎役者さんの間近でカメラが表情をおさえます。
すごく細かく演技をされているんだなって分かりました。
私が観たのは第3回目、「仮名手本忠臣蔵」の第五、六段目です。
配役は次の通り
第３回目の配役（第五、六段目）
・早野勘平：市川猿之助
・斧九定九郎：松本幸四郎
・女房おかる：中村壱太郎
・母おかや：上村吉弥
・百姓与市兵衛：松本高麗五郎
・口上人形：市川猿弥
歌舞伎座では遠くから（高い席は買えないし・・・）、双眼鏡で見ていた歌舞伎役者さんたちが、すごく近くにいる感覚。
カメラも舞台の上に上がっているから、すぐそばで役者さんたちを見ている感覚です。
体を震わせている様子、目や表情の動き、手の仕草、いろいろなものが間近で見られました。こういう細かいところは、舞台を遠めに見ていてはわからないです。
もし一等席だったとしても、ここまで近くで見ることはできない。表情の変化を間近に見ることで、物語により一層入り込むことができて、すごく面白かった。
全体を遠くから引いてみるテレビ中継とも違います。こんな時代だからこその見せ方だろうな、と思います。
すべてがオンラインに置き換わるわけではないと思いますが、できない、集まれない、集められないという現実に阻まれて何もしないのでは、何も生まれない。
それでも何かできることはないだろうかとトライすることで、新しいお客さまが生まれるのかもしれない、新しい表現方法、新しい売り方が生まれるのかもしれない。
だから見てみたかったというのもあります。
これからエンターテイメントの世界はどう変わっていくんだろう。
すべてが変わるというより、新しいやり方が増えると思った方がいいんだろうな。
楽しみが増えると思った方がいいんだろうな。
ちょっと新しい歌舞伎鑑賞スタイルでした。
在宅勤務にテレワーク、オンライン飲み会。習い事もオンラインで。
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