こんにちは。オンラインで学べる、大人のためのスマホ&パソコン教室
(www.pasocom.net)代表で、スマホ活用アドバイザーの増田由紀(@yukinojo7)です。
和風なものと嵐が大好きです。シニア世代の方向けのスマホ講座をしたり、スマートフォンやLINEの入門書を書いたり(Amazon著者ページはこちら)、セミナーをやったり、ビジネス活用講座をやったりしています。このブログでは、日々感じるスマホの活用法や私なりの工夫、IT技術の話などをなるべくわかりやすくお伝えしようと思っています。
お仕事のご依頼はこちらからお願いします→仕事に関するお問い合わせ
教室広報誌「なでしこ」の4月号では、用語辞典として「パスキー」という言葉を取り上げました。
最近、インターネットのサービスなどで「パスキー」という言葉を見かけることが増えてきました。これは、これまで使ってきた「パスワード」に代わる、新しい本人確認(ログイン)の方法です。
在校生の皆さまは「アカウントノート」でIDとパスワードをしっかり管理しておられると思いますが、それでもいくつかは(自覚はあるけれど)同じパスワードを使いまわしていたり、比較的簡単なパスワードだったりしませんか?
あるいは正確に書いてあるIDとパスワードは、「あなたじゃない人」がその通りに入力しても、ログインできてしまいますよね。
「パスキー」は、そうしたパスワードの悩みや危険性を解決するために登場しました。
一番大きな違いは、私たちがパスワード(文字や数字の組み合わせ)を覚える必要がない点です。自分で覚えたり管理したりする代わりに、皆さまのスマートフォンなどが「鍵の代わり」となって、安全に本人確認を行ってくれるものです。
スマホであれば、「あなた自身」を証明するために「顔」を使ったり「指紋」を使ったりできますね。
仕組みを簡単にイメージすると、自分のスマホの中に「秘密の鍵」が安全に作られ、利用したいサービス側にはそれと対になる「錠前」のようなものが登録されます。
ログインする時は、スマホの指紋認証や顔認証で「あなたが本人であること」を確認するだけ。するとスマホが自動的に認証してくれるので、難しいパスワードを思い出して入力する必要がありません。
パスキーを使えば、パスワードを忘れる心配も、パスワードが漏れて悪用される心配もなくなります。指紋や顔でサッと本人確認できるので、簡単で、しかも安全性がとても高いのが特長です。これから対応するサービスが増えていく、注目の新しい仕組みです。
今月号ではまず、次のことをお伝えしました。
- 「パスキー」とは「パスワード」とは違うもの
- 「パスキー」は顔や指紋、自分のスマホそのものなどが鍵の代わりになるということ
- スマホを持ちながら作業していたら、自分ではそんなつもりがなかったとしても「顔」そのものを「パスキー」として登録してしまった、なんてことがありうるということ