こんにちは。オンラインで学べる、大人のためのスマホ&パソコン教室
(www.pasocom.net)代表で、スマホ活用アドバイザーの増田由紀(@yukinojo7)です。
和風なものと嵐が大好きです。シニア世代の方向けのスマホ講座をしたり、スマートフォンやLINEの入門書を書いたり(Amazon著者ページはこちら)、セミナーをやったり、ビジネス活用講座をやったりしています。このブログでは、日々感じるスマホの活用法や私なりの工夫、IT技術の話などをなるべくわかりやすくお伝えしようと思っています。
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レッスン中に現れた詐欺画面!!
先日、オンラインレッスン中に生徒さんから。「先生、なんか画面が変です!」とSOSが。
画面共有で確認すると、そこには大音量とともに共に、「あなたのパソコンは危険な状態です」「今すぐサポートセンターにお電話ください!」というメッセージが。
「ああ、これは…!」
これは典型的なサポート詐欺の手口です。まるでパソコンが深刻なウイルスに感染したかのように見せかけ、使っている人をものすごく焦らせて不安に陥れます。そして、画面に表示されている「偽のサポートセンター」に電話をかけさせ、最終的には高額なサポート料金を騙し取るという、悪質な詐欺のパターンです。
オンラインレッスン中に、まさに詐欺の現場を目にしました。広告を間違ってクリックしてしまったのではないか?と思います。
なぜ人は騙されてしまうのか?詐欺の手口を徹底解剖
サポート詐欺は教室でもかなり皆さまに注意喚起しております。在校生の方が引っかかる確率はすごく低いとは思います。
でもこうした詐欺が横行するということは、引っかかってしまう人が少なくないということ。その背景には、人間の心理を巧みに利用した手口があります。
- 緊急性の演出:
- 警告音や警告メッセージで、ユーザーに「今すぐ対応しなければ大変なことになるのでは??」と思わせ、冷静な判断力を奪います。
- 権威性の利用:
- 大手企業のロゴ(Microsoftなど)やセキュリティソフトの警告画面を真似て、あたかも本当の警告であるかのように見せかけます。
- 不安の増幅:
- 「個人情報が漏洩する」「データが消える」など、見ている人が不安になるような事態を煽り、心理的なプレッシャーを与えます。
- 親切なサポートの偽装:
- そんな時画面に「今すぐお電話を」の文字。「助かった!」と思う人もいるかもしれません。そうしてかけてしまった先には、偽のサポートセンターの担当者が待ち構えています。とても親切丁寧に対応することで、電話をかけた人の警戒心を解き、「これはサポートセンターの人なんだ」と信頼させます。
本人が焦っている上に、こうした要素が重なって、「困ったユーザー」のトラブルを「サポートセンターのスタッフ」が解決する、という形ですっかり信じてしまい、詐欺師の指示に従ってしまうのです。
いざという時に慌てない!警告画面を閉じる具体的な方法
もし、このような警告画面が表示されても、決して慌ててはいけません。以下の手順で、冷静に対処しましょう。
- 電話は絶対にかけない:
- 画面に表示された電話番号には、絶対に電話をかけないでください。それは詐欺グループの連絡先です。
- 【Ctrl】+【Alt】+【Delete】キーでタスクマネージャーを起動:
- この3つのキーを同時に押し、Windowsの「タスクマネージャー」を起動します。
- この3つのキーを同時に押し、Windowsの「タスクマネージャー」を起動します。
- ブラウザを強制終了:
- タスクマネージャーの「プロセス」タブから、使用中のブラウザ(Google Chrome、Microsoft Edge、Firefoxなど)を選択し、「タスクの終了」をクリックします。
- これでブラウザが強制的に終了されます。と同時に、画面に出ていた警告音も止まります。
- タスクマネージャーの「プロセス」タブから、使用中のブラウザ(Google Chrome、Microsoft Edge、Firefoxなど)を選択し、「タスクの終了」をクリックします。
サポート詐欺から身を守るために、私たちができること
サポート詐欺の被害に遭わないためには、日頃から以下の対策を講じておくことが重要です。
- OSやブラウザ、セキュリティソフトを常に最新の状態に保つ:
- セキュリティ対策としては、常に最新の状態にしておくことが、最新の脅威に対応するためには必要です。
- 不審なウェブサイトやメールのリンクはクリックしない:
- 画面に出てくる広告、それも頼んでない広告が画面を大きくふさいでゆく手を阻むとしたら、それは詐欺サイトやウイルス感染へのリスクがあります。
- 公式のサポート窓口を事前に確認しておく:
- 万が一トラブルが発生した場合に、正しい連絡先に問い合わせるためです。
- 少しでも怪しいと思ったら、家族や友人に相談する:
- 第三者の意見を聞くことで、冷静な判断ができる場合があります。いつもと違う画面には「すぐに反応しない」ことが大事です。
参考情報:
- 警察庁Webサイト: サポート詐欺対策
- 情報処理推進機構(IPA): 偽セキュリティ警告(サポート詐欺)対策特集ページ
- 政府広報オンライン: PCやスマホに警告画面が出ても慌てないで!『サポート詐欺』にご注意
このような詐欺に遭遇した場合は、上記を参考に冷静に対処してください。
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