こんにちは。オンラインで学べる、大人のためのスマホ&パソコン教室
(www.pasocom.net)代表で、スマホ活用アドバイザーの増田由紀(@yukinojo7)です。
和風なものと嵐が大好きです。シニア世代の方向けのスマホ講座をしたり、スマートフォンやLINEの入門書を書いたり(Amazon著者ページはこちら)、セミナーをやったり、ビジネス活用講座をやったりしています。このブログでは、日々感じるスマホの活用法や私なりの工夫、IT技術の話などをなるべくわかりやすくお伝えしようと思っています。
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2025年6月24日、デジタル庁とAppleは、日本のマイナンバーカードをiPhoneの【ウォレット】アプリに追加できる新機能「iPhoneのマイナンバーカード」の提供を開始しました。
このサービスは、マイナンバーカードの機能をスマートフォンに統合し、プラスチックのカードを持ち歩かずに行政サービスや本人確認をスムーズに行えるようにする画期的な取り組みです。日本は、Apple【ウォレット】の身分証明書機能を米国外で初めて導入する国となります。
これは、スマホの中に「公的な身分証明書」が入るということ。
たとえば病院での受付、役所での本人確認、あるいは本人確認が必要なネットサービスでも、「カードを出さずにスマホだけ」で手続きができるようになります。ポイントは、「顔認証」などとの組み合わせで、スマホが信頼性の高い個人認証のための道具になることです。
世界でも「デジタルID」の流れは進んでいます。デジタル身分証は日本だけの話ではありません。
- 韓国:スマホに取り込んだモバイル運転免許証が2022年1月からスタート、スマホ契約の際もカードの身分証明書ではなく、スマホの中の身分証明書で契約できる。
- アメリカ:アメリカの複数の州(アリゾナ州、コロラド州、メリーランド州など)で、運転免許証や州発行のIDカードが対応。
- EU:EU共通の「デジタルIDウォレット」を進め、国境を超えた認証も可能に。
世界中でスマホが「公的な本人確認のためのツール」になる時代が進んでいると言えますね。
Androidスマホにも、マイナンバーカードは追加できますが、一番の違いは、マイナンバーカード機能の「置き場所」です。
- iPhone:標準の【ウォレット】アプリに搭載
iPhoneには、クレジットカードや交通系ICカードをまとめている標準アプリ【ウォレット】があります。マイナンバーカードも、それらのカードと同じ場所に収まり、支払い、改札を通る、身分証明が同じアプリで完結するのが特徴です。
- Android:【マイナポータル】アプリに搭載
Androidでは、行政サービスの手続きなどを行うための【マイナポータル】という専用アプリの中に、マイナンバーカード機能が搭載されます。
Appleの【ウォレット】アプリには、航空券・クレジットカード・Suica・入場チケット・予約票・会員証・ホテルの鍵など、さまざまな「証明」「通行」「決済」の機能を入れることができます。将来的には「運転免許証」「社員証・学生証」「各種会員証」のようなものもスマホに集約されるかもしれませんね。