「もったいないから使わない」じゃなくて「使わないともったいない」

EGIZIA社の食器が好き

私は食器が好き。お料理をするのも本当は好きなんです。
今は主婦としての戦闘能力が著しく低下していますけど（笑）。

食器を出して料理を並べる。このお皿がいいかな、この鉢がいいかな。この小皿がいいかな。そういう時間が好きです。

好きだけど、なかなかそんな時間もなかったなあ。余裕がなかったんだなあ。

EGIZIA エジツィア社の食器に出会ったのは、箱根ガラスの森美術館でのこと。
20年以上前の、ずーーいぶん前の話です。

ガラス製品がたくさん並ぶ箱根の森美術館のショップで、初めて見たその食器は、ガラスにシルクスクリーンで銀をプリントしてある繊細なデザインで、一瞬で気に入りました。

▼これはまた別のお店で買ったもの

その時、重たい思いをして、お皿やコップなどを我が家に連れて帰ったのです。なんかこう、ときめいたんですよね。これ、ほかのお店では見たことない。今買わないと、次いつ出会えるかわからない、と。

そしてそれ以来、ガラスの森美術館のショップほどたくさん種類が置いてあるコーナーに出会っていません。

どうも、EGIZIA社の食器を置いてあるお店が少ないようです。ネットショッピングでお検索したり、デパートの食器売り場を見たりするけれど、あれ以来、気に入ったものになかなか出会えません。

模様は銀だから黒くなってくるけど、それを時々ふきふきして輝きを取り戻します。

大事にしまい込まずに使っちゃおう

掃除してて「あ、こんな食器持ってたんだ」と思い出した、EGIZIAの食器。

大事にしまい込み過ぎて、目に触れない場所に置いておくと、「選択外」になってしまうんだな。「ある」ことを忘れているから、選ぶ時の選択肢に出てこなんだ。

持っていても使わなかったら、本当にもったいないな。

そう思いました。大事に取っておいても出番がないなら、食器だってつまらないよね。どうして今まで使わなかったんだろう。と自分に問いかけてみた。

余裕がなかったってことなんだろうな。生活を楽しむ余裕が。

そして私もちょっぴり、残りの人生を考える年齢になったってことなのかな・・・。

そうだ、もっと楽しもう。これからは定番食器ばかり使わずに、しまい込んだ食器も使ってみよう。ステイホーム中に、なぜかそんな気分になりました。
好きなものは使ってこそだもんね。

ガラスに銀のプリントだから、下に置くものによって模様が映えるか映えないかが決まります。
なので、黒いお盆と赤いお盆、そしてクリスマス柄のさらに大きなお皿に重ねて、休日のランチプレートにしてみました。

トーストとハーブとミニトマト、オムレツとベーコン。ただそれだけなのに、ちょっと余所行きの感じになりました。

大事にしまい込んで使わないものって、きっとまだあるんだと思います。

もっと使おう。出番を増やそう。

EGIZIAの、それもウイリアムモリス柄、細かい草の模様が一番好きです。次は不規則な水玉柄。そういう柄にひかれます。
もしどこかで見かけたら手に取ってみてください。とてもきれいな食器なんです。
見ているだけで気分がすーっと良くなるんです。繊細なデザインが好き。好きなものは自分のためにもっと使おう！と思います。