教室で行う講座の中に「スマホ講師養成講座」があります。
スマホ講師養成講座にて 教えるということ(2018/6/1)
講座の中では、講義もあれば、模擬授業をやっていただく時間もあります。
またみんなで考えるワークや、事例を一緒に考えるディスカッションもあります。
「事前準備について考える」というワークをやりました。
- 講座の前の事前準備
- 会場に入る前の事前準備
- 受講生の方が到着するまでの、会場での準備
講師は授業の準備だけでなく事前準備にも気を配るのですが、その事前準備はどんなことが考えられますか、と皆さんで考えていただくのです。
講座の前の準備であれば
- 受講生について
- お名前
- 性別
- わかれば年齢。
特にお名前は事前に分かれば読み方や漢字変換ですぐに出て来るのかも知っておきたい。
「東」と書いて「あずま」「ひがし」と読むのが日本語です。
また「お名前を入力してみましょう」という時に、すぐに変換されるかされないか、知っておく必要があります。
貸し出し端末を使う場合には、端末の準備も必要です。
- 充電はされているか
- 画面は統一されているか
- 履歴は残っていないか。
またバージョンの確認も必要です。アプリは頻繁にバージョンアップがありますし、一晩にして画面が大きく変わってしまうこともあります。
履歴が残っていて、ご案内の通りに画面が進まないということもあります。
会場で使うものについては
- プロジェクターを使うのであれば、ケーブルの形状は? 長さは?
- 会場のプロジェクターは音が出るのか。
- ネットを使うのであれば、Wi-Fi環境はどうなっているのか。
初めての会場であれば
- 会場への行き方
- お手洗いの位置。
- 会場にあるホワイトボードのマーカーはちゃんと書けるのか。
- 空調はどこで調整するのか。
- 照明はどこで調整するのか。
授業の内容はもちろんのことですが、授業以外の事でも、事前準備がとても大切です。
でもそれはなぜ?
ディスカッションの中で「授業で自分が慌てないため」という意見がありました。
確かにそれもあります。準備不足だと慌ててしまいますよね。
焦るといい授業はできません。
「良い授業をするため」という答えもありました。
それもあります。
準備はもちろん、よりよい授業のために行うのですが、
「集中を妨げる要因をできる限り排除する」ということが、その大きな目的だと、私は考えます。
- 名前を間違えらえた。
- 配布物が足りなかった。
- 部屋が寒かった。
- 貸し出しの端末に指紋がべったりついていた。
- 貸し出し端末のバッテリーが途中で切れそうになった。
- 自分と隣の人が、違う画面だった
- マーカーが書けなくて、講師が途中で借りに行った。
そんなことがあると、受講生の方の集中力が妨げられます。
講師の話をしっかりと聞いていただきたいのに、ちょっとしたことで集中が途切れてしまうのです。
だから事前準備はとても大事。
ぶっつけ本番で授業に臨む、ということがいかに危ないことか。
事前準備の大切さを知っている講師ほど、念には念を入れて準備するものです。
それでも、うっかりミスや思わぬハプニングはあるものです。
養成講座でそんなお話をしましたが、この講座を担当する時は、いつも初心に帰ります。
講師にとって「慣れ」ほど怖いものはありません。
何回授業をやっても、何年やっても、今日は理想の授業ができた、なんていうことはないのです。
もっとこうした方がよかったかなあ。
もっとこうすればわかりやすかったかなあ。
そんなことを日々考えながら、次に生かしていく。
その繰り返ししかないのだと思います。
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