私は食器が好きです。
これは母譲りかもしれませんが、食器ってなんだかほしくなっちゃうんですよね。
食器棚の限度はありますが・・・

たまたまYouTubeで見かけたドラマがありました。
中国版大奥みたいなドラマで、蓋つきの小さな茶器を手に、蓋をずらしながら中国茶を飲んでいる高貴な女性のシーンがありました。
細い指先に長いつけ爪をして、小さなお茶碗を持つそのしぐさがとても優雅で、思わず見入ってしまいました。なんか素敵。
調べてみると「蓋椀(がいわん)」というらしいですね。蓋・碗・受け皿の3つがセットになった中国の茶器です。
それで我が家にあった白い蓋椀を出してみました。
蓋椀でお茶を淹れてみた
というわけで、さっそく真似してみました。

蓋を開けて、中国茶の茶葉を入れます。

1回目のお湯は、茶葉を洗ったり、器を温めたりするもので、捨てます。香りや味わいをより引き立たせるための工程です。

2回目にお湯を入れ、蓋を閉じます。白い磁器に浮き出た花のレリーフがきれい。こういうところも、食器の楽しみですよね。

蓋を少しずらすと、中でお茶がしっかり出ているのが見えます。もっと蒸らすと、もっと茶葉が大きく広がります。

ドラマの女性のように、蓋椀を手に持って蓋をずらしながらひと口。
……なんだかちょっと優雅な感じがします(笑)。
たったこれだけのことですが、豊かな気持ちになるものですね。
食器を楽しむのは人間だけかもしれない
ふとお茶を飲みながら思ったのですが、こんな風に食器を楽しむのって、人間だけなんじゃないかな。
食器を楽しむ動物はいるのでしょうか。昆虫は、鳥は、いるのでしょうか。
農業をするアリとか、縫物をするトリとかはいますよね。
巣の中にキノコを飼うアリ、蜘蛛の糸で葉っぱを縫い合わせて巣を作る。
でも食器で食事する動物っていたかな。
人間はお皿やコップ、お椀など様々な種類の食器を使います。
素材も、陶器、磁器、木、金属、プラスチック、紙などを使います。
洋風のお料理には洋食器。和風のお料理には和食器。中華風には中華風の食器。
紅茶を飲むといえばティーカップにお揃いのティーポット。
冷たいジュースを飲むなら、ガラスの涼しげなコップ。
こんなふうに、食べ物や飲み物に合わせてわざわざ器を変えるのは、きっと人間だけではないでしょうか。
食器を楽しむって、もしかすると「人であることの証明」なのかもしれないな、なんて思いました。
せっかく人として生まれて、選べる楽しみがあるのだから、この好みは大いに大事にしていきたいな、と思います。






