こんにちは。オンラインで学べる、大人のためのスマホ&パソコン教室
(www.pasocom.net)代表で、スマホ活用アドバイザーの増田由紀(@yukinojo7)です。
和風なものと嵐が大好きです。シニア世代の方々のスマホレッスンをやったり、スマートフォンやLINEの入門書を書いたり(Amazon著者ページはこちら)、仕事で使いたいのにSNS活用が苦手な方のためのお手伝いをしたりしています。
このブログでは、日々感じるスマホの活用法や私なりの工夫、IT技術の話などをメインに、なるべくわかりやすくお伝えしようと思っています。
江戸のきものと衣生活を読んでます
寝る前にこんな本を読んでいます。ちょっとした図鑑みたいなものですが。
江戸のきものの発展から、生産流通、文化まで、すべてがわかる初めての本
江戸時代の服飾文化にはさまざまな特徴がある。
染色・農耕技術の改良、交通網・情報網の発達、町人を中心とした文化の充実、経済基盤の整備など、多様な要素が絡みあい影響しあって、この時代独自の服飾文化が形成されている。
筑波大学教授・丸山伸彦(「はじめに」より)
オールカラーで、江戸時代の着物の遍歴が分かるようになっています。
職業による着物の違いとか
時間による衣服の違いとか。なかなか切り口が面白いです。
誰もが着物姿で歩いていた江戸時代にタイムスリップしてみたい。。。
花魁道中も、この目で見てみたい。
着物は何で右前っていうの?
着物は「右前」といいます。最初の頃間違えたな・・・。
最初「右を前にする」のことを「右を上にする」=「右前」という意味だと思っていました。
着物は「左を上」にして、相手から見たら小文字の「y」みたいな重なりにして着衣します。
誰から見ても「左」の布が上にあるのに、どうして「左上」って言わないのかな、と思っていました。
これは、着付けをしている最中のことを思い浮かべると理解しやすいかもしれません。
着物はガウンのように羽織ったものを体に巻き付けて着衣します。
その時に「右」を先に、つまり時間の経過を考えると「右」を「前に」巻いて、そのあとで左を巻き付ける。
着ている最中に「前」にやる手の動きが「右」の布を体に巻き付けること。
左右どちらの布を、「先」に自分の体に密着させるか、ということですね。
それで「右前」というらしいです。
「左上」だと、「着終わった後の状態」を表すことになるからなのかしら。
自撮りすると着物が反転する
これがスマホで自撮りをすると反転することがあります。
本当はこうやって「右前」(小文字のyのように見える)に着ているのに
その自撮り画像をSNSなどに投稿すると、逆yの字に見える。
着物は左右対称の形をしています。着物に慣れていなくて「左前」に着てしまうという間違いが起きるのは、どちらにでも着られるからですよね。では着物はいつから、「右前」できるようになったんだろう。
着物はいつから右前になったの?
実は着物は左前の時代があったそうです(埴輪や高松塚の壁画に見られる)。それが改まったのが奈良時代。元正天皇の頃。
ちなみに元正天皇は女性の天皇。独身で即位した初めての女性天皇。
養老三年(719)に出された「衣服令(えぶくりょう)」という法令の中で、「初令天下百姓右襟(天下百姓をして衿を右にせしむ)」と定められたそうです。その中で、今までの「左前」(左袵・さじん)を、庶民に至るまで「右前」(右袵・うじん)とするように、と決められたそうです。
これは当時の文化の先進国である唐にならったものだとか。
この衣服令の出された前年(718年)正月10日に、遣唐使が帰国しています。帰国した一同は、唐で与えられた朝服で天皇に拝謁しました(Wikipediaより)
遣唐使はさまざまな文物や外国語の知識、文化を持ち帰っています。その使節団が見聞きした、当時の世界最先端の唐での様子が今でいうところのトレンド? あるいは文明国家としての尺度や、国際ルールみたいなものだったのでしょうか。女性の天皇は、そのトレンドに敏感だったのか? 法令で我が国もこれからは「右前」にしよう、と定められたのでしょうか。
iPhoneなら写真を簡単に反転できます。
もしSNSにアップする前に左右が反転していたことに気がついたら、次のようにして写真を反転できます。
まず編集したい写真を選び「編集」をタップします。
下にある「トリミング」のボタンをタップすると、左上に「反転」のメニューが表示されます。これをタップします。
すると写真が反転します。これを保存しておきたい場合、右下の「レ」をタップします。
写真はもう一度「編集」をタップして、
あとからでも「元に戻す」ことができます。