授業でも取り扱うことになる、「未来のお金・仮想通貨」のことを調べています。
年末に夫が
「ねえ、ガケットさんって何やってる人?」と聞いてきたアレです。
その人はねえ・・GACKTさんはねえ・・・ミュージシャンであり実業家。でね、「ガクト」っていうんです。
私は久しぶりに噴きましたよ。芸能情報はあまり知らない夫です(笑)。
大城ガクトと仮想通貨(GACKTのブログより)
仮想通貨の登場により世の中の仕組みも変わっていくのではないか、と言われています。
「仮想」という語感から、実体のないもののように感じてしまいますが、正確には「暗号通貨」と言います。
海外では主に「暗号通貨」(Cryptocurrency:クリプトカレンシー)という用語が使用されています。
「暗号通貨」とは、暗号理論を使って、取引の安全性確保や、通貨の新たな発行の統制をするもの、ということです。
「仮想」=実体がない、というよりも、「暗号」=を使って安全性を確保している、という方が、この通貨の性格を言い表しているような気がします。
ではこの「暗号通貨」(仮想通貨)って、どういうものなんでしょうか。通貨というからには、お札や硬貨があるのか?
日銀のような銀行が発行しているものなのか。お給料袋やお年玉のように、袋に入れてもらったりあげたりできるのか?
暗号通貨(仮想通貨)には3つの特徴があります。
1)それは、紙幣や硬貨などの形をしていない。
お財布に入れたり、折りたたんで封筒に入れたりはできません。小銭をじゃらじゃらさせることもできません。
なぜならデータですから。日本円なら単位は「円」ですが、ビットコインの場合、単位は「BTC」となります。
2)それは、国や銀行などが発行しているわけではない。
日本では「日本銀行」がお札を発行している管理機関です。ちなみに平成29年度日本銀行券製造計画は下記のとおりでした。
記
種類 | 枚数 | 金額 |
---|---|---|
一万円 | 1,230 | 123,000 |
五千円 | 200 | 10,000 |
千円 | 1,570 | 15,700 |
計 | 3,000 | 148,700 |
でも暗号通貨(仮想通貨)では管理機関もなければ管理者もいません。
その代わり、暗号通貨(仮想通貨)を利用する人が、お互いにすべての取引情報を管理します。調べようと思えばすべての取引を調べることができるのです。特定の国や金融機関などに頼ることなく、利用者同士でシステムを管理しあう仕組みになっています。
暗号通貨は何百種類とありますが、1つの通貨が生まれてから現在までのすべての取引を記録している台帳があります。その台帳は利用者全員で見ることができます。ブロックチェーンという技術が使われています。
例えばビットコインの場合、2009年1月3に登場してから現在に至るまでのすべての取引が、その台帳に記録されています。そしてビットコインの売買など、ブロックチェーンに記録されているすべての取引履歴は、誰でも確認できるのが特徴です。
3)それはインターネットで世界中どこででも利用できる。
インターネットで世界中どこでも共通で使えます。ビットコインの使えるお店はどんどん増えています。すべてインターネット上でデータとして取引されます。データですから、革の財布やブランド物の財布に入れるわけではなく、スマホやパソコンでやり取りすることになります。
仮想通貨と言えばビットコイン、と思っていたら、なんと世の中には暗号通貨(仮想通貨)なるものは800以上もあるそうです!
外国の通貨と聞くとどんなものが頭に浮かびますか? 「ドル」「元」「ユーロ」「ルピー」「ウォン」「ドン」「バーツ」などなど・・・
知名度の高い仮想通貨にはこんなものがあるそうです。
・bitcoin(ビットコイン)
・Ethereum(イーサリアム)
・Ripple(リップル)
その中で一番最初に運用が開始されたのが「ビットコイン」です。
2008年に、「サトシ・ナカモト」(日本人の名前ですが、本名であるか、そもそも個人であるかどうかを含め、正体は不明だそうです)という人物が、ビットコインの構想を論文で発表しました。
その論文をもとに、世界中のプログラマーや研究者たちが協力して、ビットコインのシステムを作りました。
そして2009年からシステムの運用が開始。最初にビットコインで取引されたもの、それはピザ2枚だったと言われています。
投資目的ではなく、あくまでも「決済手段」として運用が開始されました。
円で払う? ドルで払う? スイカで払う? ビットコインで払う? のような感じでしょうか。
2009年生まれのビットコインは世の中で最初に誕生した暗号通貨(仮想通貨).
そのため、暗号通貨市場の中では、最も大きな市場規模を誇っていて、数多く登場した暗号通貨(仮想通貨)の中でも、中心的な役割を持っています。
・・・続く
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