教室情報誌「なでしこ」の10月号でも取り上げましたが、東京都交通局は9月29日、都営地下鉄の駅にある公衆電話を、2028年11月までにすべて撤去すると発表しました。
駅の改札の近くにあった、あの緑やグレーの電話。
最近は、使っている人をほとんど見かけなくなりました。
私も、最後に使ったのはいつなんだろう・・? と思い出せないぐらい。
10円玉やテレフォンカードを使って電話かけたのって、いつが最後だったんだろう。

この、公衆電話がなくなっていくというニュース、都営地下鉄だけの話ではないようです。
公衆電話は4分の1に ― 利用回数は9割減
駅や公共施設、道路脇などにある一般の公衆電話は、2002年度末には約58.4万台ありました。
それが2020年度末には約15万台。およそ4分の1に減ったということですね。
昔ね、待ち合わせとかでなかなか会えないと、公衆電話を探しましたよね。
でも今、みなさん持ってますからね・・・。
1台あたりの利用回数も、年に約2000回から約200回へ。9割も減っています。
国も、「第一種公衆電話」(最低限ここには置いておく、と決めている公衆電話)の数を、約8万台から約3万台へと見直しました。
NTT東日本は、2031年度末までにその数まで減らしていく予定です。
駅や病院、公共施設からも、少しずつ姿を消していくことになりそうです。
公衆電話も、銀行のATMと同じで、減らされていく運命なんですね。
ATMもずいぶんな維持費がかかるそうです。
公衆電話もそうなんでしょうかね。

でも、こんなときは困りませんか?
減った理由は、とてもシンプルです。
皆さまもお気づきの通り、今やほとんどの人が、スマホや携帯電話を持つようになったからです。
公衆電話を探さなくても、自分で持っている。だから探す必要、使う必要がどんどん減っていく。
そして、使う人が減れば、置いておく理由も減っていきます。時代の流れとしては、自然なことかもしれません。
でも、こんなときは困りませんか?
・スマホの電池が切れてしまった
・スマホを家に忘れて出かけてしまった
・大きな災害で、スマホがつながりにくくなった
公衆電話は、実は災害のときにもつながりやすい電話です。私は、念のため防災リュックに小銭を入れています。
大きな災害のときには、無料で使えるようにされることもあります。
その公衆電話が、身近な場所から少しずつ減っていって、いざという時「あそこにあったよね」と探しに行ったら、「え? なくなってる」なんてことあるんでしょうね。
授業でも、皆さまに「自分の生活圏内で、公衆電話がどこにあるかだけ、ちょっと意識して確認しておいてくださいね」とお話ししました。
いつも見ている景色の中に、公衆電話があるのか、ないのか。
思い出せばあそこにあったよな、と思っても、実際にまだあるのかどうか。
見ているようで見ていない、街の景色ですね。
いまのうちに、やっておきたいこと
災害時、連絡が取れないということも考えて、ぜひ今のうちにやっておいていただきたいことがあります。
1.家族の電話番号を、紙にも書いておく
スマホに登録してあると、番号を覚えていないことが多いですよね。まず暗記してない。私も家族の携帯番号、思い出そうにも覚えてないからまったく出てきません。
だから紙に書いてお財布や手帳に、メモを1枚入れておくと安心です。
私は透明のフィルム(パッケージのフィルムとかそんなものでも)に、油性マジックで書いたものをお財布に入れてあります。フィルム所の物に書いたのは、濡れた時対策ですね。

2.モバイルバッテリーを持ち歩く
手元にスマホがあれば、もちろんそれでいいわけですが、その肝心のスマホが使えないと意味がない。いつもお話ししていることですが、スマホを持って出かけるなら必ず「モバイルバッテリー」と「ケーブル」はお忘れなく!!です。
バッテリーが切れたら、さすがのスマホも何の役にも立たないのです。
3.近くの公衆電話の場所を知っておく
NTT東日本・西日本のホームページで、公衆電話がある場所を調べることができます。自宅や、よく行く駅の近くを一度確認しておくといいですね。
あそこにあると思ってたけど、今はないのね・・・ってこと、きっとあると思います。
▼NTT東日本
▼NTT西日本
4.公衆電話の使い方を、家族で話しておく
お孫さん世代には、公衆電話を使ったことがない人も多いそうです。「受話器を取ってから、お金を入れる」。そんな話を家族でしておくのも、立派な防災です。
一度、使ってみるといいですよね。

スマホの普及に伴い、公衆電話がなくなる。というのは時代の流れだな、と思いますが、身の回りから完全に消えてしまったわけではありません。
ただいつも使わないから「見えてない」。
意識をして「ああ、ここにあるな」と見つけてみてくださいね。
そういう小さな行動が、災害時に役立つかもしれませんから。

