怪しい電話にはボイスメモ、そして文字起こしアプリの活用

こんにちは。オンラインで学べる大人のためのスマホ&パソコン教室
www.pasocom.net)代表で、スマホ活用アドバイザーの増田由紀(@yukinojo7)です。
和風なものと嵐が大好きです。シニア世代の方向けのスマホ講座をしたり、スマートフォンやLINEの入門書を書いたり(Amazon著者ページはこちら)、セミナーをやったり、ビジネス活用講座をやったりしています。このブログでは、日々感じるスマホの活用法や私なりの工夫、IT技術の話などをなるべくわかりやすくお伝えしようと思っています。
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先日、いろんな偶然が重なって詐欺師からの電話に出てしまい、
複数名の相手としゃべることになってしまいました。
 
最初はちょっと心当たりもあったので、「あれ、そんなことあるかなあ?」
と真に受けたのですが、よくよく電話の内容を聞いてみると
「え? いや、それ私のじゃないでしょ。違うでしょ。これってもしかして、今流行りの詐欺???」
と思いまして、そこからずっとこっそり録音。
それもこれも、私の周りにスマホがたくさんある環境なので、できたことです。
ニュースで聞いてた通り、確かにいろんな役の人が出てくるのです。
いろいろな指示があり、聞きなれない言葉もたくさん出てくる。
家族に迷惑がかかるから、絶対他言してはいけない。
秘密裏に調査しているから、絶対他言してはいけない。
それを真に受けて、シニア世代の人は周りと分断されてしまう。
 
こうして、一人で悶々と眠れない夜を過ごすのか・・
「ああどうしよう」と、こんな気分で不安な時間を過ごすのか・・
しばらくの間、シニア世代の人の気持ちになって疑似体験をしました。
 
私の対応できるところまで、付き合いました。もちろん被害はありません。
話した内容も本当ではありません。
向こうも私をだましてくるんだから、私も本当のことは言いませんよ…。
 
その後、話者別に文字起こしできるアプリでやり取りを書面にして、全部で119ページ分。
 
すべて印刷し、警察署に音声データと文字起こしデータを提供してきました。
 
 
シニア世代でもボイスメモが使えることは大事かもしれない。
もちろんスマホが1台しかない人が多いと思いますが、昔のスマホをまだ手元に置いていたならばそれを録音機の代わりにすることもできる。
スマホに録音機能がついているのなら、とっさにそれをオンにしてもいい。
「この通話は録音されています」っていうアナウンスが流れますが、相手がそれを嫌がるようなら、「え?どうして」って思っていい。
「通話が録音できる人だ」っていうだけでも、詐欺師への抑止力になるのかもしれない。
 
どうして詐欺が減らないのか。
どうして騙されてしまう人がいるのか。
・・・と、ニュースを見るたびに、ものすごく残念な気持ちになるのですが、
相手は間違いなく上手、上手を行きます。詐欺師も人の心理をものすごく研究してるみたいですから。
 
「知らない電話に出ない」ことが一番の対策ですが、もしも出てしまったとして、話の途中で
「捜査中だから一切誰にも言ってはいけない」と「電話」で言われたらそれはやっぱり「詐欺」です。本当だったら家族に相談するべきこと。それを誰にも言うな、とはおかしい。
 
会ってもいない人に電話口で「警察官だ」と言われても、それホントに? 
声だけの警察官、それはやっぱり「詐欺」です。
LINEで顔が見えたとしても、それもやっぱり「詐欺」です。
 
詐欺師は電話をかけた「全員が引っかかる」とは思っていないでしょう。
だからたくさんの人にかけているとは思います。
でも引っかかる人がいるから、詐欺が減らない。
 
日頃から詐欺の手口を知っておくことはとても大事です。
もし自分が詐欺師からの電話を取ってしまったとしても「あれ、これどこかで聞いたような」と、立ち止まることができるから。
 
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