シニア世代相手は忍耐が必要?

お年寄り相手は大変でしょう?

私の仕事、特に教室のことを説明すると

「お年寄り相手は大変でしょう。」

「根気がいりますね。」

「同じことを何回もでしょ、怒りたくなりませんか」

・・・と言われることがあります。

けっこうあります。

口の悪い人もいますからね(笑)。

いや、自分なら無理だな、なんて言われることもある。

 

そのたびに思うのです。

「違う。お年寄りじゃない」

「違う。じいさん、ばあさんじゃない」

「怒る? それないなあ。いやむしろあなたにムッとするわ」ってこと(笑)。

 

年齢なんか気にしてない

私の教室には、60代~90代まで、シニア世代と呼ばれる年代の方々が数多くいらっしゃいます。

でも私も、またスタッフも、年齢を気にするのは最初くらい。

今はもう、この方が何歳か、なんて気にしてない。

というか気にならないのです。

なんでだろう。もう気にならないのです。

だって目の前のお客さまが、本当にすごいなあって思えるから。

年齢を気にしていないのは、生徒さんもかもしれないけれど

私たち講師も、年齢なんか気にしてないのです。

あ、ついでに自分たちの年齢もね。

みんな若いと思ってやってると思いますよ(笑)。

そう、年齢なんか、関係ないのよ。これ自分にも言ってますよね(笑)。

 

同じことを何度も説明するのは大変?

「同じことを何度も説明して、大変ですね」と言われることもよくあります。

でも、大変なのかな?

大変なことやってると思わないのです。

これはうちのスタッフもそうだと思います。

だからありがたいなって思う。

 

じゃあ、なぜ大変と思わないか。

「何度も説明するなんて大変だ~」という気持ちよりも

「どうやったらご理解いただけるのかなあ」

「このやり方の方がいいのかな」

「この説明の方がわかりやすいのかな」

「この例えの方が理解していただきやすいのかな」って、そっちに集中しているからだと思う。

 

相手がわからないから大変、じゃなくて。

どうやったら理解しやすいんだろう、に気持ちが行ってるからだと思う。

だから「また同じ説明!?」と思う気持ちが芽生えないというか。

 

同じ説明をしなくてはいけないのは、わかりにくい説明だからかも

あまりによく「大変だよね」と言われるので

そんなに私の仕事大変? と思うわけです。

あんまり感じたことないな。

もし同じ説明をしなくてはいけないとすると、それは私の説明がはっきり、すっきりでないからです。

要点をまとめて、すっきり、誰にでもわかりやすい説明になっていないから。

 

例えが、相手にとって理解できるものでないとか。

言葉の使い方が紛らわしいとか。

ポイントが絞れていないとか。

そのことを的確に言い表す言葉を用いていないとか。

自分の中にちゃんと落とし込んでお話ししてないとか。

それはこちらに原因があると思う。

 

だって、生徒さんちゃんと聞いてくださるのです。

聞いていても?? となるような説明をしてるってことなんです。

 

「忘れる」ということは「思い出すことがある」という証拠

確かに、ご年齢によってお耳が遠くなったり、足元が少しおぼつかなくなったり

小さい字が見えなくなったり、ということに対して、十分な配慮が必要となることはあります。

でも、ずっとそういう世代の方々と過ごしてきているからでしょうか。

それはいつしか、教室の日常生活の中の一部となっています。

でも生徒さんは、クラウドの概念を理解し、アカウントを複数使い、スマホを活用する授業も受けてくださっています。

「いつも忘れちゃってごめんね先生」とおっしゃりつつも、授業に参加してくださっています。

忘れてもいいんです。

 

それは「思い出すことがある」という証拠だから。

だって、一度も聞いたことのない国の言葉を思い出せないでしょ。

聞いたことがある、やったことがある、だから記憶に残る。

記憶に残るのと残らないのと大違いなのです。

その記憶に残ったことが、何度も繰り返されると定着してくると思うのです。

シニア世代の学びの特徴があるとすると、この「繰り返し」なんだと思います。

だから「忘れる」でも「思い出す」、この繰り返しでだんだん思い出す間隔が短くなってくればよいのです。

あるいはすっかり忘れてしまっていても、急激に何となく思い出す、でもいいのです。

シニア世代と接しているお仕事の人にはわかる感覚かもしれませんね。

 

どうしても、活かして使ってほしいから

「大変でしょ」と言われることが本当に多かったのですが

「いい仕事してるんだね」と言われたこともあって、すごくうれしかったことを覚えています。

シニア世代の方向けの講習は、若い方よりも時間がかかるかもしれない。

でもシニア世代こそ、スマホを活かして使ってほしいのです。

これからスマホを避けて通ることはできない。

それは生活の一部になってきます。

だからこそ、早く始めた方がよい。

どうせ持つことになるなら、早く、そして楽しく使った方がよい。

でも家族に教わると難しいかもしれません。

お互い近すぎて、物言いもストレート過ぎるかもしれません(笑)。

 

プロの視点では、「これからの時代、シニア世代にもどうしても活かして使ってほしい」と思う。

でも自分の親に、同じ視点で継続的に働きかける方は、なかなかお見かけしません。

親だからね。

遠慮がない、ということもあります。もちろんそれが家族なんですけどね。

親御さんの方も、聞くのが自分の子供だからね。

ちゃんと言わなくてもこれくらいわかるでしょ、という場面があるかもしれない。

お子さんの方も、教えるのが自分の親だからね。

さっき言ったけど、ちゃんと言ったけど、聞いてなかったの? という場面があるかもしれない。

 

だから親子げんかになるくらいなら、プロに任せちゃった方が楽なのに、と思うこともあります。

それと、親が自分でできるようになるように教えらえる子供、ってなかなかいらっしゃらない。

代わりにやっといた、はよくありますけどね。

 

シニア世代こそ、情報収集に交流。スマホを活かそう。

お子様世代は忙しい。

シニア世代もお一人暮らしの方も増えてきます。

ご自身が健康でも、ご家族の都合で、またご自身の体調面で、外出ができなくなってくる、そういう場面も増えてきます。

出かけなくなる、人との接点、外との接点がなくなる。

孤立する。

そういったことを、私はとても懸念しています。

誰にも会わない。誰ともしゃべらない。外からの情報に興味がなくなる。

情報を積極的に知ろうとしなくなる。

お一人暮らしのシニア世代の方が、詐欺にあってしまうニュースを聞くと「なぜ!?」と思います。

家族と暮らしていても、詐欺にあってしまうニュースを聞くと、一人で住んでいることを「お一人暮らし」というわけではないんだな、と痛感します。

 

授業でも、スマホとSNSの利活用をお話しする機会が多いです。うちの教室は。

スマホは一番身近な情報を知る道具。

テレビや新聞だけが情報源ではありません。

手元で操作できる、これがいいですよね。

元気な時も、そうでない時も、手元で簡単に調べ物ができるのです。

それからSNSは人と繋がる道具。

若い人だけのものではありません。

SNSの負の面が強調されがちですが、大人が上手に使えば非常に楽しい交流の場になります。

スマホの先にいる人と繋がれる。

お話しできる。

時間も場所も関係ない。

それがSNSの良さですから。

シニア世代こそ、もっともっとスマホやSNSを活用してほしいな。

そのために私、何ができるかな。日々研究です。

 

シニア世代ができるなら、お仕事の人はもっと使わないと

シニア世代だって、じっくり学べば楽しく使いこなせるスマホやSNS。

だったら若い世代は、もっとお仕事でも使ったらいいのにと思います。

覚えるのに時間がかからないなら、覚えて仕事に役立てたらいい。

スマホは小さなスーパーコンピューターですから、できることは思いのほか多い。

うちの生徒さんは、いろいろ知ってます(笑)。

でも若い世代の方で、そこまで使ってないなあ、と思うことも多々あります。

SNSだって、「何に使ったらいいかわからない」という人もいます。若いのに。

うちの生徒さんは、SNSで遊んでますよ。交流ちゃんとしてます。

こうなってくると、若いとかの問題じゃないんですよね。

どうやって使ったらいいか、を聞いたことがないんだと思います。

「私はアナログ人間だし」

「やったことないし」

という人が意外と多いのです。

そのたびに、

「うちの生徒さんだったらできますよ」

「うちの生徒さんだったら、それ知ってますよ」

って、言ってますけどね(笑)。だって本当だもん。

 

今年はお仕事の方向けの講座もどんどんやっていこうと思います。

シニア世代でも十分使えるんですから。

お仕事でお使いの人はもっと使わないともったいない!と思います。

 

 

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 この記事を書いた人:増田由紀 

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2000年に千葉県浦安市でミセス・シニア・初心者のためのパソコン教室をオープン。 スマホは生活に役立つ道具、道具は使いこなしてこそ。電話とLINEだけじゃもったいない!とスマホの活用法を広くご紹介しています。
入門書の執筆、記事監修、講座企画、デジタルやSNSが苦手な人のためのビジネス活用コンサルもしています。
スマホ関連の連載や記事監修、取材歴はこちら→(ハルメク、クロワッサン、通販生活、ゆうゆう、家の光、FPジャーナル、介護セブン、素敵なあの人、七緒、女性自身、朝日新聞、家庭画報、日経ITPro、日経新聞、日経トレンディ、NHK、NHKラジオ、日本テレビ、フジテレビ、TBS、テレビ朝日、東京MXテレビ等)。
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