スマホ活用アドバイザー増田由紀ブログ「グーなキモチ!」

避難する時はぜひ、スマホをその手に。

こんにちは。オンラインで学べる大人のためのスマホ&パソコン教室
www.pasocom.net)代表で、スマホ活用アドバイザーの増田由紀(@yukinojo7)です。
和風なものと嵐が大好きです。シニア世代の方々のスマホレッスンをやったり、スマートフォンやLINEの入門書を書いたり(Amazon著者ページはこちら)、仕事で使いたいのにSNS活用が苦手な方のためのお手伝いをしたりしています。
このブログでは、日々感じるスマホの活用法や私なりの工夫、IT技術の話などをメインに、なるべくわかりやすくお伝えしようと思っています。

 

これは必ず見ないと、と思っていたNHKの特番。

南海トラフ巨大地震 第1部 ドラマ(前編) – NHKスペシャル

 

定期的に大地震に見舞われている日本。いつか来る、必ず来ると言われている大地震への備えは大丈夫か、それを問われる第1夜でした。

南海トラフで巨大地震が2回おきる「半割れ」という説明がドラマ内でありましたが、「半割れ」という言葉も初めて知りました。地震が着た後は援助部隊が来ると、何の疑いもなく思っていましたが、被災地に行きたくても動けないというケースが発生するかもしれないという。

被災地支援が不足し、経済低迷も長期にわたるリスクがあり、国難=国が亡ぶというシナリオさえもあるということを知りました。

ドラマ仕立てになっているので、とても感情移入がしやすく、「自分だったら」「我が家だったら」と考えながら見ていました。

 

ドラマにツッコミを入れながら・・・

登場人物のシニア世代のご夫妻がいます。地方の、どこにでもいそうな老夫婦。ただその中でたびたび気になったのが、おじいちゃんがスマホをあまり使わずに、家の机の上に置いたままになっているシーン。東京に住む娘が携帯にかけてもなかなか連絡が取れない。そんなシーンが挟み込まれていて、私は(その後のストーリーがどうなるかはわからなかったけれど)「お願い。お願いだからスマホ持って出かけて、おじいちゃん」と画面に向かってつぶやいておりました。

だってこれは大地震のドラマなんです。普段からスマホを持ち歩かない人は、とっさの時にも忘れちゃう。忘れたら誰とも連絡取れない場合がある。そんなことが頭によぎるものですから、机の上でむなしくなっているスマホを見るたびに「お願い、持ってって・・・」とツッコミを入れていたのです。

 

大地震後に津波警報が出て、町のみんなが夜に津波避難タワーに必死にたどり着く。

そして案の定・・・おじいちゃんも、おばあちゃんもスマホを持ってない

津波から一夜明けて、変わり果てた自分たちの暮らす町を見て肩を落とす。そのころ都内に住む娘は何度も両親に電話をかけるのですが、持ち主のいないスマホはそのころは海の中でしょう。

 

周りに助けてくれる人がいなかったら

ああだから、だからお願いって言ったじゃん。逃げる時は必ずスマホを持っていてほしいの。そしてもちろんモバイルバッテリーも忘れずに
それはとっさにはできないから、いつもすぐに持ち出せるところに置いておいてほしいんです。

ドラマでは、親切な町の人が「災害用伝言ダイヤルに何かメッセージが残っているかもしれないから」とアドバイスをしてくれて、それでようやく自分たちの無事を知らせることができたのです。

・スマホを持っていない
・周りに助けてくれる人がいない
・助けてくれる人がいたとしても、災害用伝言ダイヤルの存在あるいは使い方を知らない

そうなるともう、安否確認が取れるまで時間がかかるんです。
だって連絡の取りようがないんですから。

 

どのシーンを見ても泣けてくる

▼こちら、ようやく東京に住む娘と連絡が取れ、お父さんも無事だからと伝えるシーン。自分に当てはめてみると泣けてくる・・

※テレビ画面を撮影した画像の使用に関しては、こちらのページを参照にさせていただきました。

 

▼こちら、ようやく両親の安否がわかり、安堵する娘。その心境を思うとやはり泣けてくる。
仕事中もずっと気がかりなはずなんです。連絡が取れない、被災地の状況は刻々と入ってくる。でも自分の大事な家族の安否がわからない。もうお願いだから、スマホちゃんと持って逃げよう。

 

▼そしてこちら、あちこちの避難場所を回り息子を探す夫婦。
地震発生から数日後にようやく再開できた家族。あらかじめ家族が落ち合う場所を決めておいたので、一縷の望みを託してその場所へ行った両親。親との約束をちゃんと忘れていなかった息子。息子に会えなかった数日間のお母さんの心境を思うと・・泣けてくる。

 

▼町が壊滅的でも、家が破壊されても、全部流されても、こうして大事な人に会える。それが次に生きる希望につながると思うのです。この家族も、あらかじめ場所を決めておいたことがいい結果に結びついたわけです。

 

連絡手段は人任せにしない

ドラマを見終わった後、私も息子に避難場所についての話をしました。外出先で被災したら、すぐには帰れないかもしれないけれど、帰ってきた時にどうなっているかわからない。その時はここで落ち合おう。

すれ違いで会えない場合には○時と○時に待ち合わせという、時間も決めておこう。避難場所にいなかった場合には△△で待ち合わせよう。

私は、大事な人と連絡が取れなくて不安になるのは本当につらいなと思っています。親や兄弟、家族、子供と連絡が取れなくて焦ったり、取り乱したり、泣いたり、そんなこともちろん誰だってしたくないと思いますが、連絡手段を人に任せているとどうにもならない。

できる限りのことはしたいのが人情ですが、手段がなければどうにもならないと思うのです。その有効な手段が、誰もが手にする通信機器である「スマホ」です。電波さえ通じれば、有効な通信手段になることはまちがいありません。

スマホはただの電話機ではありません。もしもし、って電話かけるだけの道具じゃないの。
何通りもの手段を用いて相手と連絡を試みることができます。私はやるだけのことはやりたい。

そして優れた情報収集マシンとなります。電波さえ通じれば、公の発表を聞くことも、専門家の意見を知ることも、離れた場所がどうなっているのかを確認することもできる。

それが分かっていても、その道具が手元になければどうにもならない。
「スマホ家に置いてきちゃった」なんて笑えないのです。

 

そんな「誰か」になれたらいいな

スマホは万能ではありませんが、手元になければ何をすることもできない。これだけは言えるでしょ。
そして避難所で親切な誰かに出会えればいいけれど、借りられればいいけれど、使わせてくれる人があればいいけれど、どうしても人頼みになってしまう。主体的に動けないと思うのです。

避難する時はぜひ、スマホをその手に。そしてモバイルバッテリーをお忘れなく。
あなたと、あなたの大事な人のために。

そして余裕のある人は、避難所で誰かを助けるお手伝いに回ってあげてほしいです。
災害用伝言ダイヤルのやり方を教えてあげるとか、情報の見方を教えてあげるとか。

モバイルバッテリーを貸してあげられる余裕なんかもあるといいですね。ケーブルがない人には、自分が使わない時に貸してあげられる心の余裕とか、そんなのがあるといいです。そうありたいなと思う。
もちろん自分のことがちゃんとできてのことですし、気持ちに余裕がないとできないかもしれないけど、

ドラマの中でおじいちゃんとおばあちゃんに災害用伝言ダイヤルのことを教えてあげた親切な町の人。自分もそんな親切な「誰か」になれたらいいな、と思いました。

 

こんにちは。オンラインで学べる、大人のためのスマホ&パソコン教室(www.pasocom.net)代表で、スマホ活用アドバイザーの増田由紀(@yukinojo7)です。和風なものと嵐が大好きです。シニア世代の方々のスマホレッスンをやったり、スマートフォンやLINEの入門書を書いたり、仕事で使いたいのにSNS活用が苦手な方のためのお手伝いをしたりしています。このブログでは、日々感じるスマホの活用法や私なりの工夫、IT技術の話などをメインに、なるべくわかりやすくお伝えしようと思っています。 着の身着のまま、取るものもとりあえ...
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