教室の情報誌「なでしこ」5月号の用語辞典で、「ガバメントAI源内」を取り上げました。

「ガバメントAI」。聞き慣れない言葉ですよね。
「ガバメント」は「政府」という意味。つまり「政府が使うAI」のことです。
日本のデジタル庁が、政府の職員のために作った、生成AIを使える環境。それが「ガバメントAI」です。
で、このサービスに付けられた名前が「源内(げんない)」。
なぜ「源内」なのか
最初に聞いた時、「なかなか渋い名前だな!」と思いました。
「そうか、平賀源内。そう来たか」と思ったのです。
江戸時代の発明家・平賀源内。エレキテルなどさまざまな発明で知られる、あの源内さんです。
去年の大河ドラマ「べらぼう」での平賀源内役、よく覚えていますよ。土用の丑の日を考え付いたのも平賀源内だそうですね。
彼の「いろいろ工夫する精神」にちなんで、この名前がつけられたなら、納得です。
横文字をそのまま使わず、歴史上の人物の名前を重ねる——日本らしい、味のあるネーミングだなと感じました。
でもよく調べてみると、もう一つの意味がありました。
英語の「Generative AI(ジェネレーティブAI=生成AI)」を略した「Gen AI(ジェンナイ)」。これを日本語風にもじったもの。
Gen AI → ジェンナイ → ゲンナイ → 源内
これ考えた人、遊び心ある!
ChatGPTにイラストを描いてもらいました。
プロンプトはこちら
浮世絵タッチのイラスト。江戸時代の発明家・平賀源内が着物姿でにこやかに座り、目の前に光るノートパソコンを開いている。画面にはAIチャットの吹き出しが浮かんでいる。背景には国会議事堂風の建物と「御政道AI」の文字が木版画風に配置されている。浮世絵の伝統的な色使い(藍、朱、薄墨)と木版画の線描で描かれているが、ノートパソコンとAIの部分だけ現代的な光を帯びている。江戸と令和が交差するユーモラスな一枚。

お役所版のChatGPT、みたいなもの
源内は、いわば「お役所版ChatGPT」のようなものです。
文章の作成、要約、翻訳、マニュアルの検索など、職員の日常業務をAIが手伝ってくれる仕組みです。
私たちが普段使うChatGPTやGeminiと違うのは、機密性の高い行政の情報も安全に扱える、専用の環境になっているところ。
役所ですから、私たち国民のデータを扱うことになりますよね。
セキュリティ対策は万全でお願いしたいところです。
これまではデジタル庁の中だけで使われていたそうですが、2026年度からは全府省庁の約18万人もの職員を対象に、大規模な試験運用がスタートすることになっています。
「お役所の話でしょ?」と思われがちですが、行政のAI活用が進めば、いずれ私たちが受ける窓口サービスや手続きも、便利になっていく流れになるでしょう。
役所も今は人手不足だと聞きます。
AIが「お役所仕事」を手伝う時代。なんだか面白いな、と思いました。


