AIができること・できないこと、百人一首の世界

こんにちは。オンラインで学べる大人のためのスマホ&パソコン教室
www.pasocom.net)代表で、スマホ活用アドバイザーの増田由紀(@yukinojo7)です。
和風なものと嵐が大好きです。シニア世代の方向けのスマホ講座をしたり、スマートフォンやLINEの入門書を書いたり(Amazon著者ページはこちら)、セミナーをやったり、ビジネス活用講座をやったりしています。このブログでは、日々感じるスマホの活用法や私なりの工夫、IT技術の話などをなるべくわかりやすくお伝えしようと思っています。
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人前で話す仕事をしていると、とっさに話を振られることってありますが、ほんとその訓練大事だよな、と思いました。
ある研修で「話法を用いて即興で話をする」というものがありました。数分考える時間があり、私は一番最初に当たってしまった。
その時私は、課題をこなすのに考えが取られ「どのように魅力的に伝えるか」まで気が回らなかったのです。後から、ほかの皆さんの発表を見て「ああすればよかったなあ「もっとこういえばよかったなあ」って思うものですよね・・・
「好きなものを説明する」という、その時の課題。
私は最初に、<結論>「私は百人一首が好きです」から始めました。そしてその<理由>を述べ、最後にもういちど<結論>でまとめる。
こういう文学は、AIには作れないと思う、ということを話したのですが、もっと工夫の余地があったと思うばかりです・・・
 
どんなにAIが素晴らしい仕事をしてくれたとしても、正直「古典」の魅力にはかなわないな、と思います。そもそも、今からもう作れない。
 
人の心の機微を歌に乗せ
言葉と言葉を巧みに組み合わせ
複数の意味を持たせ
豊かに心情を伝える
昔の歌はホントに素敵なんです
 
ChatGPTに「私の好きな一首の動画を作るとしたらどんなプロンプトがいい?」と歌と解釈を添えて聞いてみたところ、なかなかいいプロンプトを考えてくれました。
Googleの動画生成AI「Veo」(ベオ)は、寄せては引く海の音、薪が爆ぜる音、虫の音までも生成してくれました。びっくりですよ、本当に。
 
でもまだ、私がイメージする平安貴族は作りだしてくれないんです。これがなかなか、そういう人物にならないんです。平安貴族の女性の特徴をプロンプトに入れてみても、江戸時代っぽい着物になってしまう。
ですが、雰囲気をくみ取ってこういう動画を作ってくれるのは、本当にすごいなあ、と思います。
素材はAI、編集は私です。
AIは確かにすごい生成物を作ってくれるけど、それでも私はAIの作ってくれる世界観は、本で読む百人一首の世界観にはかなわないと思うのです。
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