5月12日、欧米やロシアなどで大規模なサイバー攻撃がありました。
イギリス各地の国営病院などでは、公共医療を提供する国民保健サービス(NHS)のITシステムに大規模なサイバー攻撃があり、多くの病院で障害が発生して手術などが中断するなどの被害が続出しています。
一部の病院では手術が出来なかったり、診察をキャンセルせざるをえなかったり。救急の患者さんは別の病院に運ばれたり。
NHKのBS放送を見ていたら、13日(土)の海外のニュースではかなりこの話題を取り上げていました。病院の先生や患者さんへのインタビューなどもされていました。
13日の時点では被害は99か国に広がっているとのことです。
サイバー攻撃は日常化していて、それ自体は珍しいことではないものの、病院で手術が出来なかったりする被害が出ているのは珍しいことです。
別の病院に移送できたからよかったようなものの、多くの病院でこうした被害が出てどこでも受け付けられない、となったら本当に危険です。
今回のサイバー攻撃は「ランサムウエア」の影響。
ランサム(ransom)とは「身代金」。
ランサムウェア(ransomware)とは、攻撃によってパソコンをロックしたり、ファイルを読めなくしたりした後で、元に戻すことを引き換え条件に「身代金」を要求するもの。
パソコンを人質に取られて、返してほしかったら金をよこせ! 的な感じのサイバー攻撃です。
しかも今回、ハッカーたちがその身代金をビットコイン(Bitcoin:暗号化通貨)で払え、と指示しているのだそうです。新しいタイプの身代金要求方法です。
これが感染した人の画面に表示される画面。
下の方に、600ドル分のビットコインを送れ、と書いてありますね。
こちらは日本語の画面。ここでは300ドル相当のビットコインで支払え、と書いてありますね。
パソコンが使えなくなった上に身代金を要求されるなんて、泣きたい気分ですよね。
だから今回のウィルスの名前は「WannaCry/略してWcry」と言います。
I wanna Cry(私は泣きたくなる)という意味ですね。
このランサムウェアに感染すると、パソコンの操作ができなくなったり、パソコンに保存してあるファイルが暗号化されて、開くことができなくなったりします。
Windows 10の方はOSのアップデートは自動更新ですから、常に最新の状態になっているはすなので、被害を最小にとどめることができるでしょう。
Windows7の方は、OSが自動更新されているかどうか、3月の月齢アップデートがパソコンにインストールされているかどうか確認してみましょう。
Windows 8、Vista、XPの方は、本来はMicrosoftのサポートは終了していますが、今回は緊急措置としてダウンロードできるデータが提供されています。
ランサムウェアに感染して困ってしまう前に、大事なデータはバックアップを取っておきましょう。
見知らぬところからのメールは不用意に開かないようにしましょう。
明日以降、続報があったらまたブログでご紹介します。
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