3月にお父様を見送られた生徒さん。
ちょうど授業でやった、スマホでプレゼンの課題で、その方はお父様に見せるためのアルバムを作られました。
スマホは人を幸せにする道具であってほしい。生徒さんの言葉にジーンと来た日(2018/3/20)
今日の授業で、病院の方に撮ってもらったその時の写真をいただきましたので、許可を得て使わせていただいています。
病院のプロジェクターに映し出された、お父様の思い出の写真たち。
生徒さんが、それを手元のiPhoneで操作します。
お父様が寝ながら見られるように、画像を天井に映し出しています。
お父様にとっての現役時代のお写真、お子様方がまだ小さかった時のお写真、楽しかった思い出の写真。
それを天井に大きく映しながら、お父様は「楽しいねえ」とおっしゃって、何度も見てくださったそうです。
そしてこの数日後、空へと逝ってしまわれました。
人生の最後に見た写真。お父様にとって、どれも佳き日のお写真であったことでしょう。
私は人生の最後に何を見たいかな。
きっと大きな出来事やイベント、旅行の写真などを見れば、その時のことが懐かしく思い出されるでしょう。
でも、ごくごく普通の日常を撮影したものも、意外といろいろなことを思い出すのかもしれません。
スマホにしてから撮った写真はおおよそすべて、空にある倉庫=クラウドに保存されています。
見返すのに困るぐらいあるのです(笑)。
でもその倉庫、キーワードを入れて検索することができますからね。
Googleフォトで見つけたい写真を検索する(2017/1/15)
最近のクラウドは、顔認識機能が付いています。
「誰が」写っているか、分類してくれるのです。
一人の人の成長を追いかけることもできます。
ある小さなかわいい男の子が、無愛想で無口な少年になっていく様子も、クラウドは知っています(笑)。
ある一人の女性が、汗をかきながら先生になり、教室オーナーになる様子も、クラウドは知っています。
仕事柄たくさんの写真を撮り、撮られ、という私です。
お気に入りの一枚を見つけるのも時間がかかること。
だから時々写真を見返しながら、特に気に入ったものは、「お気に入りにする」という分類をしています。
私が最後に見たいものは、そのお気に入りの写真達かな。
思い出して楽しい感情をもたらしてくれる写真です。
悲しい写真、悔しい写真、残念な写真はその中には入れていません。
正確には
「実はこの時悲しいと感じていた」
「実はこの時、超悔しかった。超ムカついていた。」
「実はこの時、あまりに残念でがっくりしていた。」
何ていう感情は、写真と共に覚えているものなのです。
私は特に気に入った写真を見る時は、音もセリフも、雰囲気も、自分の感情も、写真の中から聞こえたり感じられたリするのです。
ちょうどQRコードをスマホで読み込むと、該当するホームページや動画が出て来るのと同じ感じ。
写真を見ると、その時のその場面に戻れるの。
私が最後に見たい写真はきっと、楽しかったひと時に私をしばし連れて行ってくれるのでしょう。
生徒さんのお父様は、きっとそんな楽しい時間旅行をしたのではないかな。
生徒さんのお話を伺いながら、そんなひと時がスマホで作れたことに、ひそかな喜びを感じたのでした。
大人のためのスマホ・パソコン教室
パソコムプラザ 新浦安 047-305-6200
千葉県浦安市美浜1-7-107(JR京葉線・新浦安駅徒歩3分)
▼教室ホームページ
▼Amazon著者ページ
★日経BP社「いちばんやさしい60代からのiPhone8、8 Plus、X」
★日経BP社「いちばんやさしい60代からのiPad iOS11対応」