スマホ活用アドバイザー増田由紀ブログ「グーなキモチ!」

シニア世代とカタカナに思う 講師としての伝え方

こんにちは。オンラインで学べる大人のためのスマホ&パソコン教室
www.pasocom.net)代表で、スマホ活用アドバイザーの増田由紀(@yukinojo7)です。
和風なものと嵐が大好きです。シニア世代の方々のスマホレッスンをやったり、スマートフォンやLINEの入門書を書いたり、仕事で使いたいのにSNS活用が苦手な方のためのお手伝いをしたりしています。
このブログでは、日々感じるスマホの活用法や私なりの工夫、IT技術の話などをメインに、なるべくわかりやすくお伝えしようと思っています。

 

母の言い間違い

私は数年前から、仕事に役立てるため、藤村正宏先生の主催する「エクスペリアマーケティング」というセミナーに時々参加しています。
略して「エクスマ」といいます。
 
生徒さんにも「先生、先週エクスマ行かれたんですね」と、その名前を覚えていただいているようです(笑)。
 
しかし、うちの母がどうしても「エクスマ」という言葉を覚えてくれません(笑)。
 
「今日、エスティマの会議なの?」
・・・それ車の名前。しかも会議じゃない。
 
「またエクレア なの?」
・・・お菓子じゃない。
 
「エクセルあるんだっけ?」
・・・それは表計算ソフトです。
 
「今日リクシル なの? 最近多いね」
・・・それはキッチンとかサッシの会社ね。カタカナ4文字というのしかあってません。
 
果ては「フジスマ だっけ」とか。
・・・悪くない、悪くないけど。なんか違う(笑)。
 
 
ちなみに藤村 正宏先生のことも、一度たりと一発で言えたことはありません。
「フジサワ、フジワラ、フジサキ、フジシマ、えーっと何だっけ?」となかなかゴールにたどりつきません。
先生、ホントにすいません(笑)。
 
もともと母はどうもうっかり屋さんなのか
 
短パン社長を →「半ズボン先生」
コストコを →「ドスコイ」
フォトプリントを →「ホットプリン」
フェースブックを →「エースコック」
 
・・・と言っては、私の失笑を買っています。ホント毎回笑わせてもらってます。
 

シニア世代とカタカナ

この「カタカナ」
実はシニア世代にはとっても難関なようです。
 
ITの世界は、英語由来のものが多いので、略語も多い。
カタカナ用語が多い。英語がそのままカタカナで使われているものが多いのです。
リンゴ=アップル、というような単純なものならいいのですが
 
 
クリック(click)、タップ(tap)、スワイプ(swipe)、フリック(flick)のように英単語を知っている英語圏の人なら何となくイメージできる単語であっても、日本人にはそのカタカナの意味と操作を結びつけるまでにハードルがあります。
 
「クラウド」のように、インターネット上にある保存できる場所といった、概念を表すものがカタカナだと、「クラウド」というのが「cloud=雲」という意味で、さらにその概念を覚えるという作業をしなくてはいけません。
 
「SSID」のように、「Service Set Identifier」の略語で、無線で飛ばすネットワークに名前をつけたもの、Wi-Fiの名前。と、なるとじゃあWi-Fiって何? 無線で飛ばす? 名前をつける?
と、いろいろなハードルが上がってしまう言葉もあります。
 
全部とは言わなくても、ある程度必要なものは覚えなくてはいけません。
イメージがわかないものを覚えるというのはなかなか難しいことです。
 

イメージが湧くような説明を心がける

そんなわけで、私が説明する時に心がけているのは、「イメージがわくような言葉選び」「印象に残る言葉選び」です。
 
試験を受けるわけでもないのですから、言葉の正式名を覚えることにそんなに意味はない。もちろん覚えるのに越したことはないけれど、要は「できるようになる」のが目的だから、カタカナでつまづいてしまってはもったいないのです。
 
だから何とか、その方の頭に残るような説明をと思って言葉を選びながらレッスンしてます。
 
だから何かに例えたりすることも多いし、言い換えたりすることもあります。
「おにぎり」「つぶつぶ」「紙から矢印」などと私が言い換えたりするのはそのためです。
 
「+」のマークが何を意味するか。
「…」のマークが何を意味するか。
「三」のマークが何を意味するか。
 
それをしつこくお話ししているのは、使えるようになってもらいたいから。
名前なんてその後でもいいの。
 
もちろん正確に覚えた方がいいことはいいのです。
アカウント、Wi-Fi、SSIDなどは、そのものずばりの言葉で覚えていただいた方がよい。
「デバイス」も、「パソコンやスマホやタブレットや・・・」というよりは、一言で済むこの言葉の方が便利です。
 
でもカタカナや略語が多いと、それだけで読む気がしない、難しそうと感じてしまう、ということになったら、とてももったいない。
 
説明にカタカナ用語を多用するのは、相手の方の苦手意識を増してしまい、思考回路をストップさせてしまうことにもなりかねません。
 
というのは、長年の生徒さんとのお付き合いから私が体感していることです。
どんなにわかりやすく、丁寧に説明したとしても、
「先生の日本語はわかるけど、意味は分からない」と言われてしまっては、ダメなんですね。。。
 

立て板に水のような説明

昔、教室をスタートして1年くらいたったころかな。
ある生徒さんに「先生の説明は立て板に水のようでとても聞きやすい。」
と言われました。
わあ、うれしいと最初思ったのですが続きがあります。
 
「立て板に水のようで、するすると流れていくんだけど、残らないんだよね。理解が追い付かなくてごめんね~。先生の説明はすごく上手だよ」

コンサルタントをなさっていたロマンスグレーの男性の生徒さんでした。

 

そうか、そうなのか。説明が上手っていうのは、それだけじゃ意味ないんだな、と痛感しました。

私は「どうやったら上手に説明できるのか」には注意を払っていたと思う。

だけど「どうやったら相手に伝わるのか」には、あまり気を使っていなかったのかもしれません。

 

その質問に意味があるのか

教え方の研修を受けた時のこと。

先生の前で、Excelの表の編集の模擬授業をする順番が回ってきました。

一生懸命考えてきた授業内容を、その先生を前にしてするのですが、私は編集した表とそうでない表を印刷して、「どちらが見やすいでしょう」とやったのです。

でも自分でそれを言いながら思いました。これ絶対突っ込まれる。

案の定でした。

「それは愚問ですね、見たらわかりますよね」って。

先生がおっしゃる前に、私わかりました。先生の顔見てて(笑)。

その質問をすることに、何の意味があるのか。それを考えなさい、ということでした。

ただ質問することに意味はない。次の発言につながる何か、相手から何かを引き出す問いかけ。

質問ではなく、発問を強く意識した瞬間でした。

その先生に教えてもらったからこそ、「教えるって深いんだなあ」と気が付かせていただきました。貴重な学びでした。

 

私の役割は何だろう

相手にどう伝わるかな。

相手がイメージしやすいかな。

相手から何が引き出せるかな。

ちょっとでも記憶に残ってくれるかな。

 

相手がどう考えているのかを想像しながら、使う言葉を選んだり、例えを選んだりする。

立て板に水のような上手な説明でなくてもよい。

見栄えの良いプレゼン資料でなくてもよい。

 

相手の人がそれをすることで、発見があったり、興味がそそられたり、おもしろいと思ってもらえる、そんな問いかけや説明。

そんなのができたら、すごくいいです。

相手の人の心の中に、「私にもできるかも。」「こんな時に使えるかも」とあかりを灯すような、そんなことができたら、すごくうれしいです。

 

毎週、毎日のようにレッスンをしても、今日はうまくいった~なんてレッスンはなかなかできません。

ああ、ここをこうすればよかったかなあ、そうすればもっとわかりやすかったかなあ、とか。

何でこの例え話があの時出てこなかったかなあ、こっちを使えばもっとわかりやすかったよなあ、とか。

私は何のために、皆さまの前でしゃべっているのか。何のためにいるのか。私の役割は何だろう、前にも増してそんなことをよく考えます。

終わってしまったレッスンでは挽回できませんから、次はもっと工夫しようと次につなげることで改善を図る。と、そんな繰り返しが講師業かもしれませんね。

 

目にしたもの、体験したこと、なんでもが何かの役に立ちますから、講師もいろいろな経験をして、本をたくさん読み、自分でもいろいろと研究してみる。

そういうのが大事だなあと思ってます。

 

 

 

 

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この記事を書いた人:増田由紀

オンラインで学べる 大人のためのスマホ・パソコン教室 「パソコムプラザ」(047-305-6200)代表 。和風なものや嵐が大好き。好きな場所は京都や沖縄。
2000年に千葉県浦安市でミセス・シニア・初心者のためのパソコン教室をオープン。 スマホは生活に役立つ道具、道具は使いこなしてこそ。
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