スマホをお財布代わりに使うようになって
自分専用の銀行支店を持ち歩いているみたい
紙がデータになったら財布の役割も変わる
こんにちは。スマホ活用アドバイザーの増田由紀です。
スマホをお財布代わりに使えるようになって、いくつか気が付いたこと。
落とした財布は誰でも開けるが、スマホの財布は開けない
指紋認証、顔認証、パスコード(数字)などを設定してあることが前提ですが、スマホを落としても簡単に中を見られないようになっています。
中を見られないということは、お財布を操作できないということ。
私はお財布を落としたことはありませんが、もし落としたら気になって気になって仕方がないです。
クレジットカードは全部止めなくてはいけないでしょうし、中のお金は出てくるかもしれないし、出てこないかもしれない。
いずれにしても、拾った人の善意によるということですね。
魔が差してお財布を開けちゃう人もいるかもしれない。
そこにお金があったら・・・
スマホの財布は追跡できる
道中、財布を落としてしまった場合。
思い出す。必死に思い出す。。。。
記憶をたどりながら、あそこのお店? それともお手洗いで?
あれを支払うまではカバンにあったよなあ・・・
交番に届け出たり、電車の会社の遺失物センターに電話をかけたり。
お店に問い合わせたり。
スマホの場合、追跡調査ができます。
スマホの場合、設定がしてあることが前提ですが、IDとパスワードを使ってスマホの現在地を知ることができます。
iPhoneには「iPhoneを探す」、Androidには「Googleデバイスを探す」というメニューがあります。
iPhoneの方はこちら「iPhoneを探す」
Androidの方はこちら「Googleデバイスを探す」
拾ってくれた(であろう)スマホの画面にメッセージを表示させることもできます。
あるいは、悪用されないようにロックをかけることもできます。
これもスマホが通信機器だからこそできること。
もちろんなくさないに越したことはありませんけど。
スマホのお財布にチャージするのに手数料いらず
お財布に現金が足りなくなると、ATMに行ってお金をおろしてきますね。
銀行にはATMが置いてあります。
窓口がなく、ATMだけ置いてある場合もあります。
でも、時間外には手数料がかかります。
自分のお金をおろすのに、手数料がかかるのです。
土日だってそう。
また長い休日の前や、月末、特定の日にはATMに並ぶ人の列が長くなります。
でも現金が入っていないお財布では買い物ができませんから、皆さん並ぶわけですね。
スマホの財布の場合、時間や曜日に限らず、いつでも好きな時に入金できます。
お財布にお金を入れるという意味で「入金」と書きましたが、スマホのお財布のメニューでは「チャージ」といいます。
例えばコンビニエンスストアに行けば、スマホにチャージができる機械があります。
コンビニエンスストアはちょっとした銀行ですから。
でもチャージする「現金」を持っていなくてはいけません。
それに寒い時、夜遅い時、もう出かけたくないという時、ノーメークの時(笑)。
外出するのに気が進まない時もあります。
そんな方は、スマホのお財布に「銀行口座」を割り付けておくと便利です。
銀行口座の残高から、スマホのお財布にチャージすることができます。
いつでも。手数料なしで。
ATMの時間外だろうと、土日だろうと、長い祝日の前、月末だろうと。
実はATMの導入にも、維持費にもかなりの金額がかかっているのです。
ATMの維持費には年間2兆円かかっているとの試算もあります。
だから時間外は手数料がかかるのでしょうか。
スマホは、維持費といっても自分持ちですからね(笑)。
小さなATMを持ち歩いているようなものです。
まるで小さな銀行支店みたいです。
送金するのに手数料いらず
お金を立て替えてもらった場合、すぐに会える人なら次にお会いした時にお支払いしますね。
また、遠くに住んでいる親戚に、例えばお香典代、例えばご祝儀代などを立て替えてもらったとします。
するとすぐには会えないから、銀行振り込みや、現金書留なんていう方法でお金を送ったりします。
銀行振り込みも、現金書留も、送る金額に加えて手数料がかかります。
何でもものを頼むと手数料がかかるわけです。
スマホのお財布からも送金ができます。
例えばLINE Payというお財布の場合、LINEの友達であれば誰にでも「送金」ができます。
もちろんその前に「本人確認」という作業をしておくことが必要です。
一方、お金を受け取る相手は特に何もしておかなくても大丈夫。
ただ送られた額面を受け取るだけでいいのです。
これも、スマホのお財布からの場合、手数料が無料です。
口座振り込みのように、相手の口座番号を知る必要もありません。
現金書留のように、相手の住所も必要ありません。
遠くの相手にも、隣にいる人にも、スマホがあれば送金できます。
これを「個人間送金」と言います。
送られた額面は、相手のスマホのお財布にチャージされます。
よく「それを現金化できますか?」とご質問があります。
手数料を払えば現金化できるタイプのものがあります。
でも「どうして現金化したいのですか?」とお伺いすると「使うため」とおっしゃる方が多いです。
だとすると、近所にもっとスマホのお財布から支払えるお店があればいいわけですね。
わざわざ手数料をかけて現金化しなくても、使えればいいわけです。
今は、コンビニエンスストアや家電量販店などで使えるようになってきています。
そしてもちろん使えるお店がどんどん増えてくるでしょう。
いつも使っているスーパーや近所のお店などで使えるようになってくれば、「現金化」しなくてもいいわけです。
スマホの財布は両替いらず
みんなでお食事に行って、割り勘ということになった場合。
日本の場合、きっちり割り勘にして端数まで出すことが多いですね。
国によっては、今日は私が払うから今度はあなた、という割り勘の仕方があったり。
また男性が必ず払う、目上の人が必ず払う、というように国によって考え方、風習などが違うようです。
お札しか持っていない、小銭が足りない。
でも5,673円ずつね! なんていう場合にはどうしていますか?
「端数は丸めて」という場合もあるでしょうし
「ちょうどの人から払って」「誰か崩れる人いる?」という場合もあるでしょう。
持ち合わせがなければ「お店の人に両替してもらう」という場合もあるでしょう。
また「主婦のお財布は小銭がいっぱいあるのよ」と言いながら、誰かがちょうど持ち合わせてくれて助かった、ということもあります。
幹事役の人が気をきかせて、「小銭をあらかじめ用意しておいたよ」なんていう場合もあるでしょう。
スマホのお財布の場合、金額を「入力して」支払います。
つまり請求金額ピッタリにお支払いできるということです。
いつでも。
いかなる時でも。
額面ピッタリを入力して支払います。
お釣りが戻ってくる、という仕組みがないのです。
だってピッタリ支払えるから。
紙やプラスチックがデータになったら
キャッシュレスというのは、スマホをお財布代わりに使えることを言います。
私もスマホをお財布代わりに使うようになって
ああ、こういうことがお財布と同じだな、ここが違うな。
といろいろ実感できるようになりました。
使ってみないと実感できないことってありますしね。
そしてこれはきっとお買い物の仕組みも変えていくのかもしれない、という予感がしています。
今はまだ、買い物をすればレシートが紙で戻ってきたりします。
家計簿をつけたり、データを入力したり、という作業もあります。
商品券を使い忘れないように、お財布に入れて置いたりもします。
クーポン券を有効期限までに使いたいと、お財布に忍ばせておくこともあります。
買い物額に応じてスタンプを押してもらったりすることもあります。
だからお財布はそれなりにパンパンしています(笑)。
何でパンパンになっているかというと「紙類」や「プラスチック類」で、です。
でも、それらがデータになったら?
便箋がメールになったように。
本や雑誌、図書館などで調べていたことを、皆さんがネットで調べているように。
プラスチックの板状のものに記録されていた音楽を、ネット配信で聞いているように。
そうしたら、お財布の役割が変わってきます。
お財布のデザインだって変わってくるでしょう。
ちょうど今、そんな変わり目の入り口に立っている、そんな気分がします。
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