スマホ活用アドバイザー増田由紀ブログ「グーなキモチ!」

ロックダウンって何? 各国の様子をネットで知る、情報は自分でも調べられるようにしておこう

こんにちは。人生しくなる、大人のためのスマホ&パソコン教室
オーナー兼スマホ活用アドバイザーの増田由紀です。

ロックダウンとは

ここ数日で初めて耳にした言葉。「Lock down」(封鎖)。

ネットで調べると出てくる「ロックダウン」の意味は、IT用語で次のように説明されています。

「厳重な封鎖」の意味。セキュリティを強化するために、OSやアプリケーションの機能を制限する仕組み。

 

数日前、フィリピンではロックダウン(封鎖)が行われている、とFacebookのお友だちから聞きました。

ロックダウンって何だろう?
Googleで調べてみたのですが、その友だちが言っているような内容があまり出てきませんでした。
でも、YouTubeなどで検索するとフィリピン在住の日本人の方は、動画のタイトルに「ロックダウン」を使ったりしています。

どうやら都市が封鎖されている、という意味で「ロックダウン」と使うようです。
おそらく、ロックダウンという言葉が重すぎて、現状ではあまり(日本の)報道などでは使われていないのではないかと思いました。

 

今回初めて耳にした「ロックダウン」という言葉ですが、新型コロナウイルス拡大を受けて、「都市封鎖」という意味で使われています。

都市封鎖とは、外出禁止など対象となるエリアの住民の移動を制限する、ということです。

 

在フィリピン日本国大使館のページ

新聞を取っていない我が家。

テレビを見る時間もあまりありませんが、ネットでは小刻みにニュースが送られてきます。

新聞やテレビは、紙面の都合や番組(放送時間)の都合で、情報が編集されますし、それを私たちも見ることになります。

ネットでは、現地在住の素人さんYouTuberから、公的なホームページ経由の情報まで、さまざまな情報にあふれています。

とはいえ、ネットのニュースもすべてが信用できるわけでもありませんから、検索をして精査して、という力が必要になってきます。

今は誰でもがネットに情報を掲載できる仕組みです。

YouTubeで検索すると、現地の人が実際に体験した日常を見ることができます。ある日突然、外へ出てはいけないと言われ、あわてて買い出し(panic buying)というのは、どこの国でも変わらないようです。

 

在フィリピン日本国大使館のページを見てみました。
こちらでは「隔離措置」という言葉が使われていました。

コミュニティー隔離措置

在フィリピン日本国大使館のページには、「強化されたコミュニティー隔離措置Enhanced Community Quarantine)」を課すと記載されています。

具体的な内容は次の通り。

内容を読めばわかる通り、学校も停止。各自が自宅にいて不必要な外出はしない。
仕事は自宅で、交通機関は止まる。

ということです。

(参考)316日にフィリピン大統領府が発表した,新型コロナウイルス対策に関する官房長官からのメモランダム(概要)

(1)414日まで学校の授業・活動は停止。

(2)大規模集会は禁止。

(3)全家庭で厳格な自宅隔離措置をとる。必要不可欠なものを得るため以外の移動は制限される。食糧・重要な医療サービスは継続する。検疫措置実行のため警察官・軍人の役割が強化される。

(4)行政機関では,国家警察(PNP),国軍(AFP),沿岸警備隊(PCG),医療現場サービス,境界管理等に従事する者(これらは必要最低限の人員にて業務継続)を除いて自宅勤務が実施される。

(5)民間部門においては,食糧・医療の製造に関わるような必要不可欠な分野(公共市場,スーパー,食料品店,コンビニ,病院,診療所,薬局,食糧準備配達サービス,補水所,食糧・医療の製造工場,銀行,送金サービス,電力・エネルギー・水,通信)のみ,必要最小限の人員にて営業を継続する。

BPO,輸出中心産業は必要最小限の人員にて営業を継続する。

メディアは,大統領府広報部門(PCOO)から発行された証明書の保持を条件に,隔離地域内の移動を,覚書発出後72時間内であれば,認められる。

警備員も同様に72時間以内の隔離地域内の移動を認められる。

(6)大規模公共交通機関の運営は停止される。

(7)陸路・内航船舶・国内航空便は制限される

 

文面にはロックダウンとは書いていませんが、YouTubeなどでは多くの方がロックダウンという言葉を使っていました。

現地にいる日本人が、自分たちの言葉で情報を発信しているのです。そして私たちは、それらを自由に見ることができます。

日本の状況だけを見ているとわからないことも、YouTubeやTwitterで調べると、かなり深刻だったり、かなり急だったりして、「こんなことがあるんだ」と知っておくことは、次の自分たちの行動につながります。

他の国の人たちがどうしているのかを知ることで、先に(気持ちだけでも)備えておけるのです。

マレーシア首相官邸のページ

他にも気になって調べてみました。

こちらでは「全国的な移動制限命令」(nationwide Restriction of Movement Order)という言葉が使われています。

 

マレーシア首相官邸

※ページはGoogle Chromeで翻訳したものです。

移動の制限、集会の制限、外国人の入国禁止、教育機関の閉鎖 などです。スーパーなど食料品を変えるところは閉鎖されません。

 

発表内容は次の通り。

そのため、政府は、3月18日から3月31日まで、全国的な移動制限命令を実施することを決定しました。この命令は、1988年感染症法および1967年警察法に基づいて施行されており、次のものが含まれます。

  1. 宗教活動、スポーツ、社会的および文化的イベントを含む、全国的な移動と集会の完全な制限。この制限を実施するために、スーパーマーケット、公設市場、雑貨店、および必需品を販売するコンビニエンスストアを除き、礼拝所と事業所はすべて閉鎖されます。具体的には、イスラム教徒にとって、金曜日の祈りを含む、モスクとスラウスでのすべての宗教活動の停止は、2020年3月15日に開催された特別ムザカラ委員会の決定に沿っています。
  2. 完全な旅行制限は、すべてのマレーシア人のために海外に行きます。マレーシアに帰国する場合、14日間健康診断と自主的な検疫を受ける必要があります。
  3. 外国人観光客や観光客の完全な制限マレーシアへ。
  4. すべての幼稚園、公立および私立の学校、デイスクールおよびレジデンシャルスクール、インターナショナルスクール、ターフィズセンター、および他のすべての初等、中等、および大学レベルの学習機関の閉鎖。
  5. スキルトレーニング機関を含む、全国の高等教育機関すべての閉鎖
  6. 不可欠なサービス(水、電気、エネルギー、通信、郵便、輸送、灌漑、石油、ガス燃料、潤滑油、放送、金融、銀行、健康、薬局、防火、刑務所、港、空港、警備、防衛、清掃、食料供給、小売)

YouTubeで見ましたところ、前日(16日夜)のテレビ演説で演説を行い、この施策を発表したとのことです。

 

そしてマレーシアにお住いの、バイリンガールちかさんの動画でも、事態が急に決まるということがわかりますね。

在イタリア日本国大使館のページ

イタリアでも、3月16日時点で、利用できなくなる空港が出ています。
移動制限ですね。

 

 

在イタリア日本国大使館のページに、こんなPDF書類がありました。

 

フランスの場合

フランスでは12日にマクロン大統領がテレビ演説し、外出を極力見合わせるよう呼びかけたそうです。

在日フランス大使館のページ

 

しかし15日の日曜日に、それらがほとんど守られていないことが判明し、より厳格な制限に切り替えることが決まったそうです。

こちらは在仏日本商工会議所のページ

 

マクロン大統領は16日夜に放送したテレビ演説の中で、新型肺炎対策の一環で移動制限を強化すると予告した。必要不可欠なものを除いて外出を禁止し、違反者には罰金処分を科す。17日12時より適用され、少なくとも15日間に渡り継続される。

具体的には、テレワークが不可能な場合の通勤、食料品の購入などのための移動、医療を受けるための移動、子どもや助けが必要な人のための移動、自宅付近での個人による運動と犬の散歩等に限り、外出が認められる。外出する者は、目的を明記した自己申告の証明書を作成(日付と署名が必要)し、携行しなければならない。

移動制限期間中に営業が認められる店舗・施設については、詳細を定めた政令が公示された。それによると、食料品を販売する店舗に加えて、クリーニング店、宿泊施設、葬儀店は営業が認められる。情報処理機器の販売や役務を提供する店舗、自動車関連の店舗、ホームセンター等、ペット用品店も事業を継続できる。

 

情報を自分で探せるようにしておきましょう

毎日のように報道される感染者の数。各地の様子。

気がめいりそうなニュースばかりですが、それは「感染が確認された」というような、過去の事実のお知らせだったりします。

でも私たちは未来に向かって歩いて行かなくてはいけません。

外国ではどうなっているんだろう。

ブログを書きながら、調べながら思ったのですが、日本ではまだ起きていないことが、すでに起きている。

それを体験している人が大勢いる。

ロックダウン(封鎖)もそうです。

外出禁止令もそう。

日本でもいつそうなるか。そうなるかならないかも含めて、先のことはだれにもわかりません。

でもそうなりそうだ、そうなったらどうするんだ、と考えて行動することはとても大切。

そんな時に大事なのはやっぱり「情報」です。それも自分で調べられる力が必要。

誰かの受け売りではなく、自分でもよく調べてみる。知ってみようとしてみる。

情報はパソコンだけでなく、スマートフォンでもタブレットでも検索できます。

現地の人がどんなことを考えているのかな、というのを知りたければYouTubeを調べてみるといい。

公的機関が何を発表しているのかを知りたければ、Google Chromeで外国のページを検索してみて、翻訳してみればいい。

英語で書いてあるからと言って、読めないわけではないのです。

 

さて、日本で外出禁止令があったらどうなるんだろう。

まず食料品を買いに行こうとしても、長い行列に並んだり、間隔をあけて並んだり。

自分がもしそうなったとしたら、列に長時間並ぶのは本当に嫌です。

だったらどうしよう。

いつもの買い物にちょっとプラスして、大目に用意しておく。

それは買い占めというものではなく、備蓄ですね。

なくなるとわかってから慌てて買うというのではなく。

足りなくなるかもしれない。

変えなくなるかもしれない。

だったら、ちょっとお買い物のついでに多めに買っておこう。

そうすれば、棚が空になった時に焦らなくてすみます。

けっして買い占めるというのではなくね。

 

諸外国の様子を見ていると、コロナウイルスの影響はまだまだ長引きそうな気がします。

トイレットペーパーがあっという間に棚から消え、マスクが今でも手に入りにくい状況です。

食べ物、飲み物となればなおさらです。

今から少しずつ準備していても、その準備は無駄にはならないでしょう。

何もない時に食べちゃえばいいしね。

重いものを買いに行くのが大変な方は、ネットスーパーや宅配サービスを上手に利用してみるとよいでしょう。

とはいえ、生協を注文している母も、今は注文の時に個数制限があるものも出てきたと言っていました。

とにかく情報を調べられる力は必須です。

情報を得て、周りの様子を知り、そうなったら今なら何ができるか、を想像して動く。これがとても大事だと思います。

 

 

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