スマホ活用アドバイザー増田由紀ブログ「グーなキモチ!」

東京国立博物館特別展「はにわ」 挂甲の武人を見てきました

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東京国立博物館で開催している「はにわ展」に行ってきました。

埴輪とは、王の墓である古墳に立て並べられた素焼きの造形です。その始まりは、今から1750年ほど前にさかのぼります。古墳時代の350年間、時代や地域ごとに個性豊かな埴輪が作られ、王をとりまく人々や当時の生活の様子を今に伝えています。なかでも、国宝「埴輪...
挂甲の武人 国宝指定50周年記念 特別展「はにわ」 - www.tnm.jp

<挂甲(けいこう)の武人 国宝指定50周年記念 特別展「はにわ」>

「挂甲」とは古代の甲よろいの一種で、革や鉄板の小札を革紐や組み糸で綴じ合わせ、身体を防御する騎兵用の武具のこと。起源はオリエントにあると考えられ、中国では戦国時代以降に発達、5世紀中葉には馬・騎馬術とともに朝鮮半島を経て日本に伝わった。 (Webより)

 

 

こんな可愛い埴輪が出迎えてくれます。

埴輪 踊る人々
埼玉県熊谷市 野原古墳出土 古墳時代・6世紀

 

最近は会場内撮影OKの展示も多くなってきました。こういう表示があるとドキドキしないで安心して写真が撮れますね。

 

国宝 金象嵌銘大刀
奈良県天理市 東大寺山古墳出土 
古墳時代・4世紀  東京国立博物館蔵

日本列島最古の銘文刀剣です。

 

金属製のベルトに鈴がついています。歩くたびにシャラシャラと鈴の音が鳴ったのでしょうね。

特別な人物が「来る」ということがわかる効果音だったのか。儀式の時にだけつけたのか。鈴を身につけた埴輪がありますが、実際のベルトがこれなんですね。

 

人物だけでなく、こうした動物の埴輪も数多く展示されていました。作り手の観察眼がわかる造形ですね。

 

刀を持った武人と盃を捧げ持つ女官(って買いてあったような気がする)

 

家形埴輪
大阪府高槻市 今城塚古墳出土 古墳時代・6世紀
大阪・高槻市立今城塚古代歴史館蔵

 

こんな大きな埴輪もあるのです。屋根の部分などを見ると伊勢神宮の建物のようですね。

 

 

埴輪として初めて国宝となった「埴輪 挂甲の武人」には、同じ工房で作成された可能性も指摘されるほど、兄弟のようによく似た埴輪が4体あります。そのうちの1体は、現在アメリカのシアトル美術館が所蔵しており、日本で見られる機会は限られています。今回、5体の挂甲の武人を史上初めて一堂に集め、展示します。(Webより)

 

顔を見るとまだ青年のような、少年のような、端正なお顔です。美術品として見たらとても素敵ですが、兜と鎧ですから、やはり「戦」というものはどの時代にも発生するのだなあと思ってしまいました。

 

そう思うと、表情も心なしか寂しそうな気がします。

 

国宝に指定された埴輪を含む、5体が揃うのは初めてということで、たくさんの人が訪れていました。展示会場では写真を撮影することはできるのですが、「フラッシュ」は禁止です。でもちらほらとフラッシュのライトが光ります。その度に係の人が注意するのですが、写真を撮るときに「フラッシュオート」になっていると、これだけの暗さなので、自動的にフラッシュがついてしまうんですよね。

注意されてドキドキしないためにも、展示会場では「フラッシュオフ」にしておくとよいですね。

 
埴輪 挂甲の武人(彩色復元)
令和5(2023)年 原品:群馬県太田市飯塚町出土
古墳時代・6世紀 東京国立博物館蔵
制作:文化財活用センター
 
表面に色が塗られていた痕跡から、彩色復元を行なった埴輪がこちら。白、赤、灰の3色が全体に塗り分けられていたらしいです。

昔の人もこんなふうに笑っていたんだろうな、って感じられる埴輪です。笑顔は万国共通、時代も共通。