こんにちは。スマホ活用アドバイザーの増田由紀です。
こんなTwitterの投稿に、たくさんの「いいね」が付いています。
パソコンの不具合を短時間で直した。
かかった時間が短時間だったから、技術料はかからないでしょう?
ってことなのかな。
時々あります。こういうの。
ものすごく簡単に、あるいは短時間で解決してしまった。
正規の料金を払う必要があるの?
あるいは請求してもいいの?
みたいな。
でも、依頼した人に直せなくて、プロには簡単に直せるということは、「どこがおかしいか」をプロはすぐに見分けることができたということです。
ではどうして、プロはおかしい所を簡単に見分けることができたのでしょう。
プロだから?
いえいえ、プロだって最初からできるわけではないのです。
様々な事例にぶち当たって、そのたびに自分で研究したり、調べたりして、知識を積み増していったのです。
時間をかけて検証して、スキルを磨いていったのです。
最初から何でも知っているわけではないのです。
事例を調べる時間。
検証にかかる時間。
一つ一つ、原因を探る時間。
そうした時間を費やしてきたから、「あ? これがおかしいんじゃないのかな?」とすぐに見分けたり、気が付いたりすることができるのです。
プロだから簡単にできるんでしょ。
そんな簡単にできるのに、お金取るの?
そんなに高いの?
という考えはおかしいのです。
「なんか、いただいてもいいのかな。。。」という迷いも、本来であれば正当にいただいてよいわけです。
提供側も、自信を持っていいってことです。
経営者としては、人が動けば対価も発生するわけです。
「今までに積み上げてきた経験&費やしてきた時間」+「目の前でやった作業費」が、技術への対価ということになるのです。
教室で、何かを設定して設定費をいただくのもそういう理由からです。
その代わり、後で困らないようにきちんと設定をします。
今まで積み重ねてきた経験から、このように設定すれば、あとで困らない。
ということが、何度もやってきたからわかるのです。
何を先にやって、何を後にやるのか。
ここに入れる文字はなぜこれなのか。
これをオンにして、これをオフにするのはなぜなのか。
それらを研究してきたから、わかるわけです。
だからたとえ10分で終わる設定であったとしても、きちんと設定費というのをいただいているわけです。
でも、まれに、初めて教室にお越しになってご依頼される方で
「(え、これしかやってもらっていないのに)結構するんですね」とおっしゃる方も、いらっしゃいます。
例えば、たった1枚、役所に提出する書類が印刷できない。とか。
大事なメールがどうしても受け取れない。とか。
そのお客さまにしてみると、
「紙を1枚印刷してもらった「だけ」なのに」
「メールを1通、受け取った「だけ」なのに」
ということなのかもしれません。
でもそのお客さまにはできなかった。
私たちにはできた。
その差は何かというと、今までの知識と積み重ね。というわけです。
1枚の紙に、1通のメールに、お代をいただいているわけではないのですね。
そんなお客さまにお会いすることは、幸いにしてめったにないのですが
何となく、寂しい気がするものです。
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