スマホ活用アドバイザー増田由紀ブログ「グーなキモチ!」

救急車とお巡りさんを呼ぶ、見知らぬ人同士が協力し合えたひと時

こんにちは。オンラインで学べる大人のためのスマホ&パソコン教室
www.pasocom.net)代表で、スマホ活用アドバイザーの増田由紀(@yukinojo7)です。
和風なものと嵐が大好きです。シニア世代の方向けのスマホ講座をしたり、スマートフォンやLINEの入門書を書いたり(Amazon著者ページはこちら)、セミナーをやったり、ビジネス活用講座をやったりしています。このブログでは、日々感じるスマホの活用法や私なりの工夫、IT技術の話などをなるべくわかりやすくお伝えしようと思っています。

 

昨日、税理士の先生との打ち合わせがありました。

その帰り、新浦安駅からホテル側に伸びる通路の途中で倒れている男性を発見。通路に横たわっていて、何か様子が変です。

こういう時声をかけるのってちょっと勇気がいるけれど、そのまま通り過ぎるわけにはいかない。横たわってちょっと苦しそうなんです。

「大丈夫ですか?」と声をかけたところ、お返事蟻。初老の男性。

聞けば今さっき病院を退院したばかり、とのこと。

ご本人は「バス停まで行けば自宅に帰れる」とおっしゃるのですが、自分のバッグを下にして横になったまま立てそうにありません。

(バス停までつきそえばいいのか?)
(いや、タクシーでご自宅まで送り届けた方がいいのか?)
(でも具合が悪そうだよ、帰れるのかな一人で)

お一人暮らしとのことで、ご家族に迎えを頼むことはできない。

こんな時救急車だよな、でも今さっき退院してきたんでしょ? 「救急車呼びましょうか?」と言ってもご本人は「大丈夫です、少し安めば、バス停まで行けば、帰れますから」とおっしゃる。

・・・・・どう知ればいいのかな、こういう時。やっぱり救急車呼ぶんだよな、こういう時。でも呼んでいいのかな・・・

 

と私がためらっている間に、気づけば周りに何人かの人がいてくれました。

お一人の男性は、ためらうことなく119にかけて救急車を呼んでくれてました。
(そうだよね、ご本人がいくら「大丈夫」って言っても、こういう時やっぱり呼ぶんだよね。なんですぐ電話できなかったかなあ、私・・)

「お名前お伺いしていいですか?」「どちらの病院から退院されたんですか?」と私。それを、119をかけている男性に「○○さんです、○○病院から退院したばかりだそうです」と伝える。男性はそれを救急隊員の人に伝えてる。
(すごい、連携だ)

また別の男性は、ご本人に声をかけて「苦しいところとかないですか?」「診察券とかお持ちですか?」「これ、持ち物触っていいですか? 開けますよ、いいですか?」と許可を取りながら、○○病院の診察券を探し出す。
「診察券ありました!」と私がその番号を、119をしている男性に伝える。
(この男性すごく冷静だな、お医者さんなのかな?)

通りすがりのベビーカーを押していたお母さん
「これよかったら」と、ペットボトルをくれる。
(すごい、こんなこともあるんだ。立ち止まらずにこういうことできるのってすてき)

気づけば誰かが駅前交番に行ってくれたみたいで、お巡りさんがやってきた。
(そうか、交番近くにあったよね。こういう時、思い出せないものだなあ・・・)

 

「この方のご関係の方ですか?」とお巡りさん。
「いえ、私たち通りすがりのものです」

何人かでお巡りさんが来てくれて、そのうちお一人は通りに立って救急車を誘導してくれる。
ほかのお巡りさんも、倒れている男性に声をかけながらマイナンバーカードなどを確認してる。
(こういう現場、初めて見たよ・・でもこれで一安心だ。よかった。)

 

救急車が去り、臨時チーム解散!という時に、とても冷静だったシャツ姿の男性に「あの、お医者さんとかですか?」と聞いてみたら「いえいえ、違います」とのこと。若くて爽やかな男性だった(笑)。

 

ほんの短い時間だったと思うけれど、たまたま居合わせた人がちょっとずつ自分のできることをやって、それでその男性は無事に救急車に運び込まれていった。

誰も声をかけなかったらどうなっちゃうんだろう。もし自分が倒れているときに誰も声をかけてくれなかったら寂しいし、苦しい。でもこのご時世、声をかけるのもすごく勇気がいる。
なんで勇気がいるのかわからないけれど。

今回は、こういう場面に遭遇したらどんなことをしたらいいのか、を知るとてもいい経験になったと思う。
とっさにできることって限られてるし、やったことがないとドキドキしちゃうけど、一度でもこういう体験しておけば、少し経験値が上がる。

見知らぬ人同士が協力し合えたひと時が、なんか素晴らしいなと思ったできごとだった。